◆所蔵品から◆ 資料ナンバー5814 絵はがきの話 資料班



絵はがき 袋1枚 はがき3枚

絵はがき「名古屋市献納防空兵器」
左上:袋 右上:八八式野戦高射砲
左下:情報表示機・情報送受信機
右上:九〇式小空中聴音機・九〇式大空中聴音機

 今月は、絵はがきのセットをご紹介します。「名古屋市献納防空兵器」「陸軍省」と書かれた袋には、3枚の絵はがきと説明書きが1枚入っています。
 絵はがきに描かれているのは高射砲と情報表示器・情報送信機及受信機と聴音機です。
 以前、飛行機の献納に関する資料をご覧いただいたことがありますが、飛行機以外の献納も行われていたようです。


説明書き

絵はがき「名古屋市献納防空兵器」説明書き

 説明書きをご覧いただきます。
 高射砲は「射程一萬米」(1万メートル)にして「高度二千米(2000メートル)以上の敵飛行機を射撃す」と説明があります。射撃速度は「一分間に約二十発」です。1分で20発ということは3秒に1回、1万メートルも飛ぶ弾を発射することができると考えると、すごいものに思えます。
 情報表示器の「概要」の文章は、「送信機及受信盤を電纜を以て接続」と始まります。電纜(でんらん)というのはケーブルのことです。左下の絵はがきの上半分の図を見ていただくと、オルガンのような机のようなものが送信機、その横にぐるぐる巻いてあるのが「電纜」、奥の格子窓のようなものが回転筒をそなえた「受信盤」ということになります。
 右下のラッパのようなものが聴音機です。大型のほうだと重量が「一、二四〇瓩」(1240キログラム)、聴音距離が「約九粁」(約9キロメートル)、操作人員は四名です。音を集めて聞くことで飛んでくる飛行機を探す、という道具です。


絵はがき 袋1枚 絵はがき3枚

絵はがき「聖戦第二周年 建設東亜新秩序」

 別の絵はがきのセットをご覧いただきます。「聖戦第二周年」「建設東亜新秩序」「陸軍省」という文字が読めます。
 絵につけられたタイトルは上から「上海戦の思い出」「武漢空爆行」「銃後の田園」です。

絵はがき 拡大

絵はがき「武漢空爆行」スタンプ部分拡大

  2枚目の絵はがきには切手が貼ってあり、横にスタンプがあります。
 大陸風の建物、耕す人と馬、ハンマーを持つ人の絵とともに「支那事変二周年記念」「東亜新秩序建設」「昭和十四年」「七月七日」「豊橋」の文字があります。




絵はがき

北満警備

絵はがき

洪水

絵はがき

陣中の火(アカリ)

絵はがき

○○戦場の我軍馬

絵はがき

璦琿の夕日

絵はがき

朝陽門内

警備

 セットになっていない絵はがきも同じ袋に入っていたので、絵柄をご紹介します。

絵はがき 絵はがき 絵はがき

絵はがき

 これらの絵はがきは使用された跡があります。宛先の面を見てみましょう。 これらの絵はがきは小学校(尋常小学校・国民学校)に宛てて出されています。
 送り主は中支・南支・北支派遣軍に所属する人物です。
 切手の場所に「軍事郵便」と書かれ、検閲済みの印もおされています。




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https://peace-aichi.com/pdf/20260722_ehagakis.pdf

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