◆所蔵品から◆ 資料ナンバー1064 「乗物絵本 汽車 電車」の話 資料班



「乗物絵本 汽車 電車」「乗物絵本 汽車 電車」

「乗物絵本 汽車 電車」

 今月ご紹介したいのは、乗り物の絵本です。表紙は緑色の機関車が、黒い煙を出しています。「パシナ12」と書かれたプレートも見えます。
 裏表紙の右下に発行日などが印刷されています。それによるとこの本は昭和16年(1941年)の発行です。大阪の榎本書店が発行元です。


「乗物絵本 汽車 電車」 「乗物絵本 汽車 電車」

「乗物絵本 汽車 電車」

 本を開くと出てくるのは急行「つばめ号」です。蒸気機関車で動いています。
 最後尾には「つばめ」と書かれた円盤があります。乗客が外に出られるデッキがあったようです。

「乗物絵本 汽車 電車」

「乗物絵本 汽車 電車」

 この電気機関車も、「つばめ号」を引いて東京へ向かっています。絵に添えられた文章によると、列車の背景に見えるのは温泉街です。白い湯気が描かれています。海の向こうに島が見えます。三原山が見えているとすると、街は熱海のあたりでしょうか。

「乗物絵本 汽車 電車」

「乗物絵本 汽車 電車」

 「新東亜資源開発解説地図」

「新東亜資源開発解説地図」部分(画像に枠線を重ねています)

 「新東亜資源開発解説地図」

「新東亜資源開発解説地図」部分(画像にマーカーを重ねています)

 「満鉄の列車」「あじあ号」です。表紙に描かれているのも「あじあ号」です。線路の横には日の丸を振る子どもと羊の群れが描かれています。
 あじあ号は大連から新京(現在の長春)を通ってハルビン(哈爾濱)まで走っていたそうです。以前の「所蔵品から」でご紹介した地図「新東亜資源開発解説地図」(id10136)で、どのあたりを走っていたかをご覧いただきます。
 

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「乗物絵本 汽車 電車」

 このページには路面電車が描かれています。
 背景にお城と桜並木が見えます。路面電車の行先は「アベノ橋」です。画面左端の緑色の車には「大阪市営」と読めそうな文字が書かれています。バスのようです。背景に見えるお城は大阪城でしょうか。
 ここで再び、「所蔵品から」でご紹介したことがある資料を見ていただこうと思います。

「大阪新電車地図」

「大阪新電車地図」

「大阪新電車地図」

「大阪新電車地図」部分

大阪朝日新聞、1931年11月5日

大阪朝日新聞1931年11月5日 16面広告ページ 部分

2「乗物絵本 汽車 電車」

「乗物絵本 汽車 電車」部分(画像に矢印を重ねています)

 大阪の市電の路線図、「大阪新電車地図」(id1287)です。
 大阪城の場所は、この図だと右端の近く、真ん中より少し上です。水色の輪(お堀)に囲まれたところです。
 市電の終点、阿部野(あべの)橋は天王寺駅の近く、図の右下です。黒い四角に白抜きで「てんのうじ」と書かれているすぐ上に、円でかこまれた「阿部野橋」の文字があります。

 もう1点は大阪朝日新聞 1931年11月5日号(id2150)。大阪城天守閣が再建されたときの広告ページから、新しい大阪城の写真です。
 最上階の壁が黒色なのが特徴です。絵本の絵も、よく見ると一番上の壁は暗い色になっています。

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「乗物絵本 汽車 電車」

 外国の列車と思われるものもあります。
 検索すると「ETAT」はフランス、「ILINOIS CENTRAL」(本当はLが2つ、“ILLINOIS”)はアメリカの鉄道が出てきます。「ILINOIS CENTRAL」の上空には飛行船も描かれています。

「乗物絵本 汽車 電車」 「乗物絵本 汽車 電車」

「乗物絵本 汽車 電車」

 関門海峡トンネルです。「このへんの海からタイやフグなどがたくさんとれます」という文章が添えられていて、海の中でタイとフグが並んで泳いでいます。

「乗物絵本 汽車 電車」 「乗物絵本 汽車 電車」

「乗物絵本 汽車 電車」

 東京の景色です。左端の列車に「新宿」と行先が書かれています。




詳しい画像はこちらからどうぞ。
https://peace-aichi.com/pdf/20260522_ehon-norimono.pdf

ピースあいちウェブサイトの、所蔵品の紹介のページからも、バックナンバーの関連画像が見られます。よかったらこちらもどうぞ。
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