「空襲」を学び平和教育の視覚教材をつくろう◆ピースあいちで
愛知教育大学3年生の学生20名が、「地域協働教育体験活動 社会領域 平和教育コース」の授業として4月15日、ピースあいちで丸1日学習(担当:和井田祐司講師(社会科教育講座))。森下規矩夫さんの名古屋空襲体験の話を聞き、高堂眞一さんの解説で常設展を見学。その後、館内の自由見学。愛知県と戦争に注目したこの授業では、事前学習で愛知・名古屋の空襲を学んでいます。この後フィールドワークなどの実践をふまえ、平和教育の視覚教材(動画や紙芝居など)を作成し、8月には児童に向けて発表します。学生たちはそれぞれメモを取りながら、真剣に館内の資料や、動画を見ていました。
以下に、その日の感想をご紹介します。
・3階の企画展の体験者の証言がとても印象的で、頭の中で想像するだけでもとても辛く、忘れてはいけない過去であると改めて実感しました。体験者の証言を聞く、知る機会はこれからどんどん貴重になるため、メモや紙にまとめて次の世代に繋げていくべきであると感じました。
・学校で学んで来た内容よりも深くリアルなものを学ぶことができた。歴史を伝えることはとても大切。将来社会科の教員を目指す身としてはいろいろと考えていきたい。
・南京大虐殺の話が一番印象に残っている。無差別爆撃を最初にしたのは日本だと知りました。日本の被害はたくさんとり上げられているけど、日本の加害については今まであまり習ってこなかったなと感じた。東山のゾウについてももう少し知りたいと思った。
・名古屋に空襲があったことすら知らなかった。当時の生々しい体験を目のあたりにして苦しいと思いつつも決して目を逸らしてはならないことだと感じた。熱田空襲展の展示で、椙山女学園の生徒が亡くなった際に、「もっと増産して仇をうつ」と声高に述べている資料があり、私たちの感性と違う感性に戦慄した。そのようなことがあるのだと知るよい機会になった。
・これまで平和教育ということでピースあいちに来たことがある。大人になって来て、また違った視点で見ることができた。幼い頃はただ怖いという感想を抱いた。しかし今日は、こういった出来事があったのだ、とある意味客観的に見ることができた。幼いころ感じた思いと今日感じた思いを、どちらも大切にしながら、平和がどのようなものなのかを今後の世代に伝えていきたいと思った。
・単にデータや数字だけでない、戦争中・戦後の生活を知ることができた。歴史の教科書からでは学ぶことのできないリアルな実情に触れることができた。祖父は今年89歳、いまだに軍歌を口ずさんでいるときがある。戦争は一人ひとりの生活や心にしみつくものだと感じた。
・日本が世界で唯一の被爆国であることから、つい被害者側として戦争を見てしまう節が私にはあった。しかしお話を聞いて日本が昔犯してしまった罪もしっかり受けとめることが必要だと思った。将来、歴史を教える立場になりたいと思っているので貴重な体験をさせていただいた。
・教科書に載っている戦争はほんの一部なんだと感じさせられた。生の声というのはとても心に響くものがあり、貴重な体験だったと心底感じた。