◆所蔵品から◆
資料ナンバー10522 ガラスペンの話
資料班
第13回寄贈品展 展示風景
ガラスペン
今月は、第13回寄贈品展「戦後80年 時をつなぐモノたち」の展示資料からガラスペンをご紹介します。
ガラスペン
書道の小筆のような見た目をしていますが、先端が毛ではなくガラスでできています。先端をインクにつけて書くと、凸凹にたまったインクが少しずつ流れてきて、線や文字が書けるというものです。
黒い軸のほうには丸いラベルが貼られています。中央には「努力」「品質保証」、その周囲には「製造発売元 増澤製作所・東京市足立区千住仲町百十二」と書かれています。東京が「東京市」と呼ばれ、その中に足立区があるということで、だいたいの年代がわかります。昭和7年(1932年)、東京市が35区に拡張したときに足立区ができました。東京市が廃止されて東京都ができるのが昭和18年(1943年)です。
ガラスペン
竹の軸のペンのラベルをご覧いただきます。「簿記細字用」「コジマノペン」「KOJIMASPEN」、シマウマのマークの上下には「TRADE MARK」、「SHIMAUMA」と書かれています。
さらに、「インキ壺ヘ必ズ脱脂綿ヲ入レテ御使用下サイ」「製造元合資会社小島製作所」という文字も読めます。
ガラスペン
黒い軸のペンに貼られているラベルも見てみましょう。
縦書きの「努力堅石筆」の左には「東京市足立区千住町仲町一一二」「製造発売元 増澤製作所」、右側には「インキ壺ヘ脱脂綿ヲ入テ御使用下サイ」「硝子ペン研究所」と書かれています。(硝子は、ガラスのことです。)
それらの文字の上、紫色に白抜きになってている部分の中央には、握りこぶしの上に白字で「努力」と書かれたデザインのロゴマークが描かれています。その上には「商標」の2文字。ロゴマークを挟むように左右に「品質」「保険」、下には「簿記」「図引」「細字」と書かれています。
ガラスペンの展示・付属の手紙
このガラスペンは、郵便局長(当時は逓信(ていしん)局長)からの手紙とともに寄贈されました。
貯蓄が多いということで、記念品としてガラスペンが贈られました。
手紙の日付は昭和16年(1941年)5月26日です。「国家財政経済上貢献する所尠(すくな)からざる」「高度国防国家確立の為に今後更に巨額の国費を必要とする」などの言葉から、戦争の費用を集めるために貯蓄が奨励されていたことが読み取れます。
寄贈品展のお知らせ
ピースあいち第13回寄贈品展「戦後80年 時をつなぐモノたち」 開催中
2月21日(土)までです。
過去1年間の寄贈品を、聞き取りをしたエピソードとともに展示します。
「特別展示 軍隊手帳」もご覧いただけます。
寄贈品展 「特別展示 軍隊手帳」
ここからは、今回の寄贈品展の特別展示「軍隊手帳」の展示内容を少しご覧いただきます。
以前ご寄贈いただいた軍隊手帳の中から8冊について、「軍歴」のページのコピーを展示しています。また、軍歴に出てくる地名に記号を付け、それぞれに色を変えて地図上に貼るという展示もしています。手帳の持ち主のそれぞれの足跡をたどることを試みた展示になっています。
詳しい画像はこちらからどうぞ。
https://peace-aichi.com/pdf/20251223_saishouchizu.pdf
ピースあいちウェブサイトの、所蔵品の紹介のページからも、バックナンバーの関連画像が見られます。よかったらこちらもどうぞ。
https://peace-aichi.com/objects/