◆所蔵品から◆
資料ナンバー10535 ペン先 箱入り の話 資料班



Delco PEN NO.6 箱 Delco PEN NO.6 箱 側面 Delco PEN NO.6 箱 側面

Delco PEN NO.6 箱

 12月から始まる第13回寄贈品展「戦後80年 時をつなぐモノたち」の準備が進んでいます。今回は展示予定の資料からご紹介します。
 付け替え用のペン先です。紙箱にペン先の絵が描かれています。 「Delco PEN」「NO.6」「1 GROSS」「KOA BUNGU FACTORY」という文字も書かれています。「1 GROSS」は1グロス、144本入りです。側面にはさらに「デルコペン」「ニューム色」とも書かれています。「ニューム」はアルミニウムです。
 ペン先を数える時、1本か1個か1枚か、迷いましたが、現在売られているのを見ると「10本入り」と表示されているので「本」でよさそうです。また、同じ形のペン先で「ニューム」と「クローム」の2つのタイプが売られているのがわかりました。

Delco PEN NO.6 箱 底面

Delco PEN NO.6 箱 底面

 箱の下面の説明書きをご覧いただきます。書き写しますが、さらっと読んでください。(漢字の読みを付けました)

 本製品は世界ペン先界の最高水準を目標として多年に亙(わた)る苦心研究の結果に依(よ)り漸(ようや)く生れたるものでありましてその生命たる先端には特殊の創造を加へてありますから書心地滑(なめら)かにして頗(すこぶ)る良く耐久力にも富んで居り確信ある製品でありますから何卒(なにとぞ)御愛用あらん事を御願ひ致します

 「ありまして」「ありますから」「ありますから」でつないで文の切れ目がないところがすごいと思い、書き写しました。

Delco PEN NO.6 箱 内部

箱を開けたところ

Delco PEN NO.6 箱

ペン先を取り出してみました

 

 
 箱を開けてみると、ペン先は白い粉の中に埋まっていました。
 取り出してみると、種類の違うペンがいくつか入っていました。

ペン先

入っていたペン先

 4種類のペン先が入っていました。
 右の2本がカブラペンまたはサジペンです。箱のイラストもこの形で、いちばん多く入っていました。
 隣のペンがスクールペン、その左の2本はGペンです。左の、いちばん細いものは丸ペンです。

カブラペン カブラペン

ペン先 カブラペン

 それぞれのペンには文字が刻まれています。
 写真では読みにくくなってしまいましたが、2本のカブラペンには「DELCO PEN」「NO6」と刻まれています。

スクールペン・Gペン

Gペン・スクールペン

 右がスクールペン、左がGペンです。どちらも、縦に字が入っています。
 スクールペンには「日光スクール」「No5」「MADE IN JAPAN」「TOYO SEIKO ??」と刻まれています。
 Gペンは、「オリオンペン」「ORION PEN」「No?」の文字が読み取れます。「オリオン」の上にゆがんだ丸い形が見えるのですが、これは「G」の字が横になったものです。


Gペン・丸ペン

丸ペン・Gペン

 右がGペン、左が丸ペンです。
 Gペンには「OYABU」「RYUSEN PEN」、大きい「G」の字も見えます。
 丸ペンは「"CONPASS" PEN」「DRAFTING」
 と読めます。

ペン 裏側 6本

ペン 裏側

木炭とロウ石

木炭とロウ石

 裏側からもご覧いただきます。
 同時に、木炭とロウ石も寄贈をいただいています。




詳しい画像はこちらからどうぞ。(先月と同じものです)
https://peace-aichi.com/pdf/20251023_dip-pen-nibs.pdf

ピースあいちウェブサイトの、所蔵品の紹介のページからも、バックナンバーの関連画像が見られます。よかったらこちらもどうぞ。
https://peace-aichi.com/objects/