今月のピースあいち◆来館者アンケートから
あの暑かった日々から急激に寒くなってきました。といっている間に今年もあとわずか二か月。戦後80年、ピースあいちの企画展は今「戦争の中の子どもたち」「戦争と動物たち」を開催中です。小中学校はじめ団体でのご来館が多く、語り手のみなさん、ガイドのボランティアも大忙しです。
子どもたちが戦争に興味を持ったので、来させていただきました。実物がたくさん展示されていたり、説明もとても生々しく学びになりました。今は、日本は今すぐ戦争になる国ではありませんが、戦争がないのはあたりまえではなく、みんなが関心をもって守らないといけないものだと思っているし、子どもたちにもそう思っていてほしいと思っているので、子どもたちとまた忘れないように来させていただきたいです。(42歳)
世界が全然平和にならないので、戦争の記憶だけが風化する中、また歴史修正主義が広がる中、とても大切なお働きに頭が下がりました。次回は学生を連れて来たいと思います。(47歳)
大分県宇佐市でも平和ミュージアム(仮称)の建設に向けて動いています。しかし財政の問題で止まっているところです。宇佐市には宇佐海軍航空隊が存在していた事実があり、戦争遺構も残っています。それらを活用していきたいところではありますが、なかなか難しい現状です。伝えていかないといけない(平和の大切さや戦争の事実)とは思いつつ、なかなかできない。職員間では奮闘中です。(25歳)
アーユスの動画を見てきました。これほど充実した施設、展示が市民の手でつくられていることに驚きました。一回ではしっかり見切れなかったので、また来ようと思います。(64歳)
子どもたちにとって入りやすい工夫がありすばらしいと思います。2階のロバートさんの絵のこと、映画のことを話してくださり、この展示館が市民のみなさんの手でつくられていたからこそこの絵の展示へとつながったと思いました。(69歳)
加藤たづさんの土地と1億円寄付の背景に、12年間にわたる県民市民の運動があったことを知りました。私も呉で空襲展を、広島で戦争展にたずさわっていますが、映像で見ることのできないことは、紙芝居もしくは絵本で子どもたちにプレゼンすることの大事さを再認識しました。いずれにしても継続が大事ですね。(71歳)
学生のころから昭和史に興味を持ち勉強し、各地の展示会、現場を訪れてきました。今回はNHKラジオでピースあいちのことを知り訪れました。少年の写真が2枚ありました。胸を打たれました。現在も戦争が続いているところがありますが、早く終わらせて平和の永続ができるよう自分も考えていきたいと思います。(31歳)
一人の市民の方が1億円を寄付し、多くのボランティアに支えられて運営されていることに驚きました。展示も、戦争の全体史と愛知県という地域史、さらに企画展という形で行われていて、とても勉強になりました。学徒動員の特別展で「死んでくれるな」と言った先生のことが紹介されていましたが、戦争の悲惨さだけでなく、それに抗った人たち(信濃毎日新聞の桐生悠々もそうですが)の言葉は強く響くものがあり、こういう人々に目を向けさせる展示というのも参考になりました。(40歳)
戦争の大きな流れを知ってから細部を見ると理解がしやすかったです。説明文がわかりやすかったです。来て良かったです。(49歳)
戦争中に子ども時代を過ごした年代です。集団疎開、空襲に2回あい、苦しい時代を生き抜きました。とにかく大変でした。今が一番良い時代ですが、戦争がなくならないのが辛いと感じます。(91歳)
今まで接してきた書籍では分からないことを見つけたいと思って足を向けました。印象に残ったのが、戦後にも様々な形で戦争の傷跡があり、戦争でいちばんまきぞえになっているのはやはり女性や子どもと思います。(56歳)
今まで学んできた戦争の話と全く違う視点の内容だった。当たり前ではあるが、伝えられて話をするのと実体験を聞くのは内容が異なって伝わってしまうため、話す内容の大切さ、戦争に対する意識を持つことが大切だと思う。(32歳)
戦時中には皆が思考を失っていく状態なのだと思いました。平時の時にはおかしいと思えることも考えなくなる。たとえおかしいと気づいたとしてもそれを声に出すことができず、そのまま流してしまう、おそろしいことだと改めて感じます。今日お話しいただいたように考えつづけていくことは本当に大事なことだと思います。(44歳)