今月のピースあいち◆来館者アンケートから
戦後80年の夏。8月中旬には連日100人を超える方にご来館いただきました。3代の家族でご来館、祖父母のお話に耳を傾ける子どもたち…。戦争の体験や祖父母がその親に聞いた戦争の話を孫に伝える、そんな姿がたくさんありました。
戦時中の空気を多少なりとも知っている者からすると、当時の純情な中学生たちの尽忠報国に燃えた気持ちが痛ましいほどよくわかります。それだけに、彼らを追いつめた当時の「力」への憤りもひとしおです。(91歳)
二度とあの時代が来ないために/二度と若者が軍靴を履かされぬよう/軍歌を歌わされぬよう/そのために どうしたら よいのか 考えても 考えても こたえが ありません (61歳)
愛知の空襲や戦争被害を知ることができました。戦争と聞くと沖縄や広島、長崎と、自分とは違う地域だと感じていたけど、今日来てみると地元でも空襲があったので、日本全域で戦争に関する被害があることを知れてよかったです。(18歳)
名古屋にこのような資料館があることをうれしく思うし、この設立のために尽くされた人たちに感謝します。戦争の実相がよく展示されていると思います。他県の資料館で日本の戦争責任の部分が外部からの圧力で弱められる傾向がありますが、「ピースあいち」がしっかり平和を考える拠点として続いていくよう願っていますし、応援しています。
空襲をテーマにした展示は圧巻でした。多くの若い世代に知ってほしい施設だと感じました。また最新の情報を展示に反映するなど、ボランティアの方々のご努力に頭が下がる思いで見学させていただきました。(64歳・NHK博物館)
学校の授業で習ったばかりの展示があり、パネルや解説を見て改めて内容の詳細がよくわかりました。戦争の悲惨さを実際に目にして、今でも行われている戦争ではない平和の解決策を考えていってほしいと思いました。(15歳)
戦争を経験された方達の声や実物・写真など見て、どれほどこのあやまちを犯してはいけないのかよく感じました。どうして人は戦争をするのか、争いあうのか、なぜ平和を考えないのか、日本やアメリカだけでなく世界中の誰もが考えるべきだと思います。絶対に戦争はやってはいけないです。(16歳)
戦争の真実のほかに正義と平和のために命をかけて働いてきた方々のこと、そして動物達のこと等、幅広く伝えていらっしゃることに心打たれました。心より感動しました。今、戦争が世界各地で起きており、日本も武力で平和解決をというおそろしい情況になろうとしています。皆様の懸命な働きが世界平和にきっとつながると思います。ピースあいちの皆様のお働きを世界平和へつなげられますように、毎日祈っています。(49歳)
今日は戦争の継承について学びに来ました。昨今ビジネスや文化の継承についても話題になるようになり、大事だなと思いました。(57歳)
私は三重県桑名市で消防職員として勤務をしております。毎日後輩とともに人を救う技術や知識の獲得に向け、汗を流しております。私たちが人を傷つけるための訓練をしなくて済むのも戦争で亡くなられた方々の尊い犠牲があったからに違いありません。「ピースあいちさん」にお邪魔して、少しでも戦争の記憶に触れられたことで、今を自由に生きられることを感謝し、より一層、人の命を救うための技術や知識を磨いていこうと思います。(44歳)
今ではたくさんの建物がある名駅、栄で多くの被害があったと知って、教科書でしか聞いたことがなかった先の戦争は本当にあったのだと実感した。(10代)
今まで機会がなく、体験者の方のお話を直接聞いたことがなかった。私は直接聞くことができる世代に生まれて生きているのに聞かないわけにはいかないと思い今日きました。実際に話を聞くとリアリティや迫力があり、来て良かったです。(20代)
戦争の体験は他人事のように考えてしまうところもあるけど、名古屋の話だったから、より現実味を感じました。学校で戦争について学んでいきながら、自分たちにできることを探していきたいです。(10代)
私たちの世代は戦争の被害者のような言い方で歴史を学んできたので、自分たちが侵略者だという事実があったことに、わかっていても驚きました。原爆や空襲を受けて被害者となったのは、元々満州で日本人が加害者だったからだと思うと複雑な気持ちになりました。(10代)
一つ一つの大変な出来事が、手にとるように、その場にいるように聞くことができました。(70代)
昔の情景を話されるたびに、とても心が痛みました。今まで自分が知らなかった闇の話など、また戦争の新しい知識が増えました。改めて今の時代に生きることができて、本当にラッキーなんだと感情がこみあげてきました。(10代)
本当に光景が目に浮かぶ語りで、涙が止まりませんでした。人間の本質・人が苦しんでいたら助けたいと思う心、一部の金もうけをしたい人にふりまわされて始まる戦争、印象的なお話でした。戦争の実態の一部であっても悲惨を極めています。(50代)
上映中の長崎原爆をもとにした映画をみた直後に中上さんのお話を聞き、映画内に出てきた場所が複数出てきて、当時の状況が鮮明に想像できた。「平和をあきらめたときに戦争が起きる」という言葉が印象的であった。(20代)