今月のピースあいち◆来館者アンケートから

「ピースあいち 戦後80年事業」のひとつ、4月から始めた「来館者のみなさんと創る平和の作品展」にたくさんのメッセージをお寄せいただいています。平和や戦争についての「思いや想い」を自由に書いていただき、それを集めて一つの大きな作品(ちょうちょ、アオギリ、翼)を作り上げるというものです。4月~6月は、沖縄の県蝶・オオゴマダラを青空に飛ばそうということで写真のような作品ができ上がりました。7月~9月はアオギリの木にたくさんの葉を茂らせようと、取り組んでいます。そして、今月もたくさんのアンケート、いただきました。
沖縄を中心とした様々な戦争の展示品を見て、教科書を見るだけでは伝わらない、現地の人々の苦しみやそれを支える女性たち、まだまだ幼い子どもたちの様々な影響を肌で感じることができました。パネルには沖縄の方言を喋る人は米軍のスパイだと見なされ方言札を掛けさせられたこと、人民は天皇制を支えるための「捨て石」となったと書いてあり、沖縄では沖縄の文化そのものや人々のアイデンティティを否定されていたんだなと考えました。これからは、海外でいまだ続いている戦争について知り、過去の戦争のことも交え考えていきたいです。(18歳)
中学時代に一度来たことがあります。今から15年前のことです。まだ開館していて安心しました。(29歳)
企画が変わるたびに新しい発見があるので、とても勉強になります。今日は大学生の子たちがどんな発表をされるのか、とても興味がありました。戦後80年という節目に、近所で不発弾が何個も見つかった事もあり、決して他人事ではない事や、戦争を知らない若い子が戦争を学び、動物園で実際に起こった事から、命の尊さを伝える姿などを見せていただき、来て良かったと思います。
2階の展示の中のアメリカ兵の言葉「わたしはわたしの殺した相手を1人も見ていない」という言葉が印象に残った。そこにどんな人たちがどのように暮らしているかを知らずに爆弾を落とせることが不思議だったし、日本軍もきっと同じような状態で敵を攻撃していたんだろうと想像すると怖かった。また、日本は戦争に負けた、原爆を落とされ被害者だという報道や教科書の記述に多く触れてきていたため、日本の軍国主義の実態、南京虐殺、731部隊の人体実験についての詳細な記述を読んで衝撃を受けた。戦争の裏の被害者は国単位ではなく、市民一人一人だと強く感じた。
戦争終結から80年という大事な時期にこのような経験ができてとても良かったと思う。今、私たちには追い求める夢があって、それを目指すことができる環境が充分すぎるくらい整っています。今日そのことを強く再認識できました。いつ第三次世界大戦が起こってもおかしくない今の社会情勢を前に、私たちは歴史を忘れず、一分一秒を大切に生きていかなきゃいけないと思いました。(19歳)
語り継がれることはとても大切ですね。沖縄の展示もとてもわかりやすく説明してくださりよかった。80年たっても戦争のキズがいやされない事、してはいけない戦争を改めて感じました。(76歳)
子どもたちが反戦の思いを込めて大正琴を演奏する予定があり(長崎の国民文化祭)、戦争について学びをえられるよう、来館しました。子どもたちは一生懸命展示を見て、テレビの中ではなく、本当に起こったことだという実感を得たようです。
戦争犠牲者の方のお写真が想像以上にむごくてだんだん苦しくなってきました。人間は病気や自殺により命を無くすのは、ある意味しかたないという気持ちもあるのですが、戦争や事件に巻きこまれて本意でなく散っていった人々の命はもう二度と咲くことはありません。家族や恋人、友人にとってまぎれもなく世界のたった一つだけの花だったはずです。(57歳)
貴重な歴史記録と沖縄の苦難を改めて知る機会となりました。詳細かつ正確な情報を収集、網羅され、ご準備されたスタッフの方々のご尽力に敬意を表します。与党議員の暴言に怒り、歴史認識の危うさ、歴史修正主義の恐ろしさに言葉を失い、子や孫の世代に継承せねばならない責任を痛感しました。(73歳)
戦争の体験談を聞きたいと思っていました。いくつか映像がみられてよかったです。(39歳)