ピースあいちを見学して

千秋病院 介護事業部  谷口 薫





 2025年5月31日、医療法人尾張健友会の事務職員の企画で「今を戦前と呼ばせないために戦争を知ろう!」をテーマに、ピースあいちを見学させていただきました。合計19名の事務系職員で参加させていただきました。

 松下哲子さんによる戦争体験の語りでは、満州での暮らしから引揚げ時の様子をきくことができました。ボロボロになった開拓団の方々が次々亡くなられていく様子が語られ、「人間が数でしか表されないのが戦争であり、二度と同じ思いをしたくない」という言葉が強く印象に残っています。10年に一度戦争をしてきた日本が、戦争をしてこなかったこの80年がいかに貴重か、今後も戦争しない国でいるためには私たちの力が必要不可欠であることを再認識しました。

 施設見学では、ボランティアの方にガイドしていただき、ただ見るだけよりもはるかに学びが多いと感じました。愛知県での空襲についても解説して頂き、耳馴染みのある地名の空爆による被害の写真もあり、戦争がより身近に感じられました。

 以下は他の参加者の感想を抜粋したものです。

戦争中はすべてのことが異常で、それが日常だと知った。絶対戦争は起きてほしくないし、家族にも経験してほしくない。

生々しい戦争の話をきいて、戦争はすべきではない、起こしてはいけないと強く感じた。

今まで自分が戦争に巻き込まれることなく生活してこれたことに感謝し、平和を守る活動にも積極的に参加していきたいと思った。

声をあげないと被害があったことも忘れられてしまうのかと怖くなった。語り継いでいくことの大切さを実感した。

実際に体験した方の話を聞くことで、資料や映像では感じられない戦争の現実を知ることができた。毎日なんとなく過ごしているけれど、平和の大切さを改めて考える貴重な時間となった。

戦争をしないことが「当たり前」になった国に生まれたが、その「当たり前」を継続していくには国民の不断の努力が求められることがわかったので自分の考えをしっかりもつようにする。

 以上の感想からも、平和の尊さを学ぶとてもいい機会になったことがうかがえます。今後もこのような企画を継続して開催していきたいです。