戦争体験語り継ぎ手の会(リボン)総会を開催しました
ボランティア 近藤 世津子
4月20日、戦争体験語り継ぎ手の会(リボン)の総会が開催されました。会員・語り手の方・事務局総勢15名の参加でした。
リボンは2017年に結成され、その後新たなメンバーを加えて活動を続けてきましたが、戦争体験者である語り手が減少する中で、今では戦争体験を語るにあたり無くてはならない存在となっています。

総会前半では、昨年度の活動実績と今年度の活動計画の案が報告されました。リボンとしては、これまでの活動を継続しつつ、語り手の会との一体化という新たな局面を迎えて、更なる活動の充実のために新たな会員を募るなど、会の充実・発展に取り組んでいくことになりました。
また、戦後80年である今年は、ピースあいちでも様々な関連プロジェクトが進行中です。夏の企画展では「ピースあいちの語り事業」として、2007年から続いている「語り事業」と2017年から始まった「語り継ぎ事業」についてのパネル展示が行われます。こちらも楽しみです。
後半は、恒例の会員間の交流タイムとして、順次発言をしていただきました。
「戦後80年にあたり自分にも何かできないかと考え、活動を始めた」
「語り継ぎの場で初めて『加害体験』に触れた。実施までとても悩んだ」
「今年は自分にとって変化の年。失敗を恐れずチャレンジしたい」
などの発言があり、会員はそれぞれに聴き入っていました。
また、新たに参加された会員からは「まずは戦争体験を聞いていきたい。今日は刺激を受けました」とのお話もありました。
話は尽きませんが、名残惜しく終了の時刻を迎えました。戦後80年、会員は各々の決意を胸に秘めてその時に向き合っているようです。持続可能な語り継ぎを目指して、今年もリボンの活動は続きます。