ボランティア雑感◆ピースあいちでボランティアインターシップ



 

 名古屋市立大学の「ボランティアインターシップ in ピースあいち」に今年は4人の学生が応募してくれ、6月10日から9月9日の間に計10回、ピースあいちのボランティアに参加してくださいました。
ピースあいちでの研修目標は
①戦争と平和の資料館ピースあいちの平和理念について学ぶ。
②戦争記憶の継承、そして平和交流・対話の場として、ピースあいちが果たしてきた社会機能について学ぶ。
③研修を通じ、平和な社会実現のために必要な異世代協働の価値と方法について学ぶ。
です。
 来館者の受付、イベントの会場設営、資料の準備、戦争体験者のお話を聞く、企画展の設営や撤収など、ピースあいちのボランティアが日々行っているさまざまな業務をいっしょにすすめていただきました。今回のボランティア雑感は、この研修に参加されたみなさんから感想をいただきました。

大岡 香凜 (3年生)
 私は、名古屋市立大学のフィールドワークとして、ピースあいちさんでボランティアをさせていただきました。
 私がピースあいちに来て特に印象に残ったことは、建物や人の雰囲気がとても良いことです。まるで天使に愛でられているような場所だなと思いました。取り扱っているテーマが「戦争」と難しいものに感じられますが、いざ行ってみると、とても温かくて素敵な場所です。皆さんもあの場所に行けば、「平和とはこういうものだ」と感じられると思います。
 次に感じたことは、「自分たちで企画を作り上げていくことの楽しさ」です。ピースあいちでは、戦争についてあまり詳しくない私たち若者に対しても、「何かアイデアはない?」と耳を傾けてくださいました。言われたことにただ従うのではなく、自分たちで考えて企画を作ったり、合同したりすることをボランティアさんが勧めてくださいました。だからこそ、私たちも企画作りに参加することができ、作り上げる楽しさを感じることができたのではないかと思います。
 ピースあいちには、平和を愛する方がたくさんいらっしゃいます。来館される方々もそうです。展示されている資料からは戦争の悲惨な状況を読み取ることができますが、その悲しさに囚われず、「自分たちの場所をまず平和にしよう」と取り組まれているピースあいちのボランティアさんの姿があることを感じさせてもらいました。私は、戦争について知ることは重要だと思いますが、自分たちの周りから平和を広げていくことはもっと重要だと思っています。私も見習わせていただきます。
 最後に、ピースあいちさんのさらなるご活躍をお祈りいたします。真にありがとうございました。

大橋 朱那 (2年生)
 今回ボランティアに参加してみて、ありきたりな表現ではあるが、自分の視野が広がったように思う。それはもちろん新美南吉と平和のつながりのような自分が知らなかったことを知ることができたからというのもあるが、今まで学校という場でしか平和、戦争について学んでこなかった自分にとっては、こうして地域の方と自主的に学ぶことが新鮮だったからということが大きい。いろんな年齢、立場の人たちの密な交流を通して、自分にもできることがあるという新たな発見をすることができたのは、今までの大学生活を通しても貴重なことだと思う。
 私はまだ自分の将来について具体的な方向性も何も決めておらず、有意義な時間を過ごしているとは言いがたいが、今回の活動後にボランティアに正式に登録させていただいたこと含め、自分にとって前向きな変化をもたらすことができたのは今回の活動で一番良かったのではないだろうか。10回という短い期間ではあったが、こうしてできた繋がりを大切にして、自分のこれからの活動に活かせていけたらなと思う。

木舩 明日香 (3年生)
 「ピースあいち」でのボランティア経験は、私にとってとても感動的で、また自分の将来について考えるきっかけになりました。中でも特に印象的だったのは以下の2点です。
 1点目は、訪れるほとんどの来館者が年配の方々であったことです。若い世代の来館者は少なかったことが印象的でした。この事実から、戦争の悲惨さや平和の尊さを広めるために、若者に対してもっと意識を高める機会が提供されるべきだと感じました。若い世代に戦争の実態や被害の深刻さを伝え、平和への貢献意識を高めるための教育が不可欠だと思いました。この経験を通じて、若者への教育と啓発が重要であることを改めて認識しました。
 2点目は、戦争体験の語りや語り継ぎを聞く機会です。特に、原爆症に関する語り継ぎは、非常に衝撃的で心が大きく動かされました。原爆投下時のリアルな苦しみと虚しさが言葉から伝わり、痛みに触れたような気がしました。このことから私はより、自分自身が戦争体験を後世に伝える立場になりたいと強く考えるようになりました。被爆者の語りや体験を通じて、戦争の悲劇を忘れず、平和への願いと努力を続けていく責任を感じました。
 ピースあいちでのボランティアは改めて若者への平和教育と戦争体験の語り継ぎの重要性を再認識し、自身の役割を考え直す機会となりました。今後は、メディアに関わり、より広く多くの人に戦争に触れることで、社会の平和に貢献していきたいと思っています。

中川 北斗 (4年生)
 約3か月、ピースあいちのボランティアインターンに参加させていただきました。
 毎週さまざまなことに取り組ませていただきましたが、一番心に残っているのは夏休みの戦争体験の語り・語り継ぎの会です。
 学校の授業や修学旅行など戦争の爪痕を知る機会はありましたが、戦争放棄をした日本国家で生まれ育った私にとって、それらのことは過去のことというだけでは足りないくらい心理的な距離がありました。しかし、満州からの引き上げの体験談を聞いて自身に銃を突きつけられたこと、女性が自身の身体を犠牲にして逃がしてくれたことなど、今までにないほどリアルに、戦争というものを感じ取ることができました。
 また私のインターン中には、新見南吉の特別展があり、その準備や運営も手伝わせていただきました。子どもから大人まで楽しめるような企画などを間近で見ることができ、博物館の運営というものに僅かではありましたが携わることができたのは、非常に貴重な体験をすることができたと感じております。
 短い時間ですが、大変お世話になりました。