今月のピースあいち◆来館者アンケートから

                                           
 

ピースあいちでは、開館以来毎年6月に「沖縄展」に取り組んできました。沖縄戦は「住民を巻き込んだ地上戦」と言われるように、「銃後の戦争」とは全く異っていました。そして今なお、沖縄には米軍基地はじめとする多くの問題がしわ寄せされています。復帰50年の企画展。たくさんのご感想をいただきました。

中学生のころ、沖縄に修学旅行に行ったときに、テレビや授業で見ていたものの想像をはるかに超える戦争の悲惨さや、米軍基地がとても生活に近いことに衝撃を受けたことを思い出しました。ウクライナのニュースを見ていても、また同じあやまちが繰り返されて行くのではないかと思うことが多く、平和について学び返したいと思って来館しました。貴重な資料、たいへん勉強になりました。(22歳女性)

実物があることで、本当に起きた出来事だったのだと改めて感じました。教科書で学ぶ形式的な言葉よりも、一つの物、一つの写真からメッセージと命の重みが伝わり、言葉がありませんでした。50年という年月が経っても何も変わらない現状を、沖縄から離れている私たちは何も知らなくて、沖縄戦はまだ終わっていないのだと痛感しました。(18歳女性)

沖縄の展示が戦争関連だけでなく、経済・文化・政治なども盛り込まれていてとても面白く、沖縄の日本復帰前後~現在までを深く理解することができてよかったです。QRコードを使った展示も斬新で驚きました。(18歳男性)

戦争の事が知りたくて企画展があると学びに来ます。基地のために沖縄の自然が、土地がなくなっていく。基地をつくればつくるほど、平和から遠のいていくような気がします。基地がなくなれば、観光事業だけでなく地場産業で自立しようとする者が出てくるのではないかと思います。若い人には情報を取り込み、伝統あるものを変えてゆく力があります。沖縄を犠牲にして今の私たちは生きている。50年も苦しめ、これからは少しでも希望と夢が持てる沖縄になるように、心から支援したいです。(74歳女性)

沖縄戦に関していかに自分が無知だったか知らされました。「集団自決」という言葉は、「アメリカに追いつめられ最後に決断した悲劇」と認識していたことが間違いであると。日本兵から「強制集団自決」を迫られた結果、生じたものということ。また沖縄の住民を最初から信用してなく、スパイと見なす教えも、情けない思いを持ちました。その歴史を癒されることなく、恒久的な米軍基地の問題がいかに沖縄にとって酷なものであるか考えさせられました。(66歳男性)

私は1945年11月生まれで、終戦の年。長男が昭和47年生まれで、沖縄が返った年です。この上ない大事が起った年に生まれたことが、子育てを終えた頃より頭に強く強く感じられ、広島、沖縄、知覧特攻基地など巡りました。また、地元豊川市の海軍工廠跡にできた資料館など、多くを目にする機会を得ました。本日初めて見学させていただきました。体験者の証言は心に迫るものもあります。今後も戦争がないこと、亡くなられた人たちのことを祈り続けたいと思います。(76歳女性)

全体として、わかりやすく見やすい展示で、戦争(太平洋戦争)の全体像や愛知の戦争について理解することができた。「沖縄戦と復帰50年」の展示もわかりやすく、考えを深められた。私は「山梨平和ミュージアム」のスタッフをしているので、こちらの展示の良さを生かしたいと思う。(60歳男性)

沖縄の展示は何度か見た記憶がありますが、何度触れても慣れることなく、本土の市民として申し訳ない気持ちでいっぱいです。ぜひまた企画してください。「集団自決」という言い方は教科書に載っていた覚えがあります。戦争の中で死に追いやられ、責任をうやむやにされ、“勝手に死んだ”と言われているような気持ちになります。ふざけるなと言いたい。軍に、日本という国に、殺されてしまったのです。

沖縄の人たちがどれだけ日本軍に殺されたか!! と思った。「集団自決」と言われてきたが、それは「強制集団自決」と言うべきものだと知った。日本軍の基地建設に沖縄の人がかかわってきた(日本軍がかかわらせた)ために、彼らが米軍の捕虜になることを決して許さないという軍部の方針があったのだと知った。有意義な1日であった。(67歳男性)

公立の施設では削られがちな内容にも触れられているのでためになる。日曜も開館しているとよいが。(49歳男性)

展示を見て“司馬遼太郎”の言葉を思い出した。「軍隊は、国民を守るものではなく、軍隊を守るもの」。まさしく沖縄戦はそうだ。戦争は今もある。軍事費2%とか核シェアなど、誤ってはならない。(79歳男性)

沖縄での戦争、これまでの日本での戦争を目の当たりに見ておそろしく、人間の感情もこわれてしまうものなんだと感じました。ウクライナでの戦争が今、現にあります。ニュースを見るたび人間の命をどう思っているのかと、怒りがこみあげてきます。このような戦争は、二度とくり返さないよう祈るばかりです。(65歳女性)

戦争をする、戦争をしてしまう、戦争をしたい…の根源は何なのだろう。(69歳男性)

重過ぎて言葉になりません。このような歴史を何度も何度も繰り返しながら、今またこの地上に争いごとは消えていません。それはもう人間の性なのでしょうか。(66歳女性)

たいへん貴重な展示がされておりました。平和な日本が続きますように、戦争の悲惨さを伝えるには、ピースあいちの展示を見てもらうことが大切だと強く感じました。(67歳男性)