◆今月のピースあいち◆来館者アンケートから

                                           
 

 例年夏の企画展は8月いっぱいで終了していましたが、今年は9月まで開催しました。来館してくださる方いるかなーとちょっと不安でした。でも、小・中・高校生の姿は少なくなりましたが、毎日、大人(大学生の方も)の方々にご来館いただきました。お母さんやおばあさんの「少女時代」に想いを馳せて、アンケートにご記入いただきました。

企画展のことをネット記事で知り、どうしても見たくて奈良から来ました。亡母と同じ年の主人公の経験を見せてもらいました。日常の中に戦争が入り込む感じがひしひしわかりました。生理用品のことをとりあげてあったのも、とてもよかった。若い女性からみた戦争が、しっかり伝わりました。常設展示、15年戦争のとらえ方、とても勉強になりました。慰安婦問題、サハリンの朝鮮人問題、大切な視点で心ゆさぶられ、図録があれば購入したいです!!(58歳女性)

私は現在菊里高校(旧名古屋市立第一高女)に在籍しています。女子のセーラー服の白線、今は私たちが毎日のように身につけているものが、身につけられない戦争というものは、日常を、待っていたはずの心躍る生活を、根底から壊すものであると実感しました。もちろん私がすべきことは第一に勉学ではありますが、周りの友だちと戦争・平和について話題にし、語らう時間もつくっていきたいと思います。今日、たまたまピースあいちの方々が会議をしているところに居合わせましたが、企画や提案を来館者の目の前で話し合う様子を見て、聞いて、広島・長崎・沖縄だけでなく、身近なところで平和を願い、活動する人々がいるのだと知る良い機会になったと思います。また、足を運ぼうと決意しました。(17歳女性)

私には会ったことのない叔母や伯父・叔父がいます。伯父・叔父は外地で戦死、叔母は(母の一番下の妹)は1945年1月23日のB29の爆撃で亡くなりました。愛知県史、名古屋市史について調べましたが1月23日の市三高女爆撃の記事は見当たらず、佐藤明夫著『哀惜1000人の青春』の中に叔母の名前を見つけたときは、母が語っていたことは本当だったんだと思いました。今回市三高女の防空壕の地図があり、具体的に知ることができ、ありがとうございます。(70歳女性)

少女たちの戦争を見て、自分と同じくらいの子たちが戦争に巻き込まれることがあったのだ、すごく分かりました。私たちはこのような思いをしないようにしたいなと感じました。(18歳男性)

私の母は、当時(1944年)16歳で、尾張旭の軍需工場で社員として勤務していたと聞いています。空襲にもたびたびあって、防空壕にも何度となく逃げたそうです。今回少女たちの戦争の企画は、まさに親が経験してきたことで、彼女たちの証言を読むことで目に浮かんでくるように思いました。さっきまで、いっしょに働いていた仲間が一瞬で亡くなるという体験は、想像を絶するものと思います。まだ、世界の一部の国ではこのようなことが起きていると思うと胸が苦しくなります。(65歳男性)

マンガ等を用いて初心者にもわかりやすく解説されていたのが印象的でした。貴重な資料等も多く展示されていて、遠くから来たかいがありました。(51歳男性)

父や祖母から戦争のことは断片的に伝えられてきましたが、生のこういう資料に接すると実感として改めて悲惨さを強く認識せざるを得ません。とても一度では見られないので、また来館したく思います。(66歳男性)

大学で学問をしながらも、忙しさにかまけがちの日々ですが、やっとこの博物館にきて、改めて戦争の悲惨さを思い知りました。痛みを感じることは人それぞれですが、その痛みに麻痺することなく、人が戦争を世界から無くしていこうと努力できる、その一員になれたらと未熟ながら思いました。(20歳女性)

名古屋でこれだけの若き生命が失われていること初めて知りました。戦争を経験したことないため、現実にこんな悲しいことが起こっていることを知り、戦争のおろかさ、絶対に戦争や紛争をしてはいけないこと、改めて感じました。私の祖母は名古屋出身で空襲の被害者でした。生前何度も生家に焼夷弾が落ち、写真など全て失い着の身着のままで川まで逃げてきたと話していました。今回展示を見て祖母のことを思い出し悲しくなりましたが、こんなことは二度と起こってはダメだと改めて感じました。(36歳男性)

今までは愛知県内の空襲についてはほとんど知らなかったので、今住んでいる地域が戦時下どのような状態にあったのかを学ぶことができた。非常に関心をもった。(20歳女性)

昔の母の写真を思い出しました。生前の母にもっといろいろ詳しい戦争の話をちゃんときいておけばよかったと後悔しています。今度小学生の孫を連れてきたいです。(64歳女性)

私は12歳の双子の息子がいます。今、当たり前に教育を受け、食事を取り、生活をしています。私自身も、そういう生活でした。今まで戦争のことをもっと知りたいと思っていましたが、なかなか行動に移せませんでした。コロナ禍で、時間が少しできたこともあり、今日ピースあいちさんに来させていただきました。戦争を知る第一歩がピースあいちさんだったのですが、とても分かりやすく展示説明があり、まだ少しですが戦争の事(名古屋がとくに)が知れました。次は息子と一緒に来たいと思います。(43歳女性)

「青春のすべてが戦争だった」という女学生の方のお話は、胸が痛くなりました。平和な世の中が続くことを心から祈りたい。(44歳女性)