今月のピースあいち◆来館者アンケートから

                                           
 

企画展「沖縄から平和を考える」が始まり、2つの大学の授業で学生さんが来館してくれました。子どもたちに“戦争”をどう伝えていくか模索しているとおっしゃるお父さんやお母さんもおられました。「沖縄には何回か行っているが、初めて知った沖縄の戦争」など、たくさんの“声”をいただきました。ぜひお子さんとご一緒にご来館いただけましたら。

6月2日に授業で来館させていただき、本日もう一度見学させていただいた形で、前回よりもゆっくり見学して分かったことが多くありました。企画展の沖縄の展示は、当時の方の証言までリアルに記述されていて、私は沖縄に行ったことはないけれどもその凄惨な歴史について知ることができました。戦時中はなかなか真実の情報が隠されていて、日本をはじめ多くの国が戦争に走ってしまった。今も同じようなことが繰り返され、原発や差別、いじめなどさまざまな問題が起きていることを考えると、私たちが過去をしっかり見つめて反省していくことは大切だと思いました。(18歳男性)

前を通ることがあるのですが、入ったのは初めてです。おそろしい内容があると思っていましたが、やはりおそろしかった。日本の戦争(とくに地元)のことが主ですが、今も世界中で戦争は(この展示と同じことが)行われている。「共有共栄」のような心が強く前へ出ないと、自分中心のままではいけないと思いました。ピースあいちは「楽しい場所」ではないが、「大事な場所」だと思いました。(50代女性)

沖縄には20回ほど訪れていますが、初めて知る戦争情報が知れて、また沖縄へ行ったときには資料館を訪れてたいと思っています。(60歳男性)

子どもに「戦争って何?」と聞かれて答えられない自分の状況に、もやもやすることがある。(38歳男性)

何となく見聞きしていた「沖縄戦」のイメージがより鮮明になりました。(59歳男性)

戦争についてより理解を深めたいと、前から訪れたいと思っておりました。本とは違う感じ方をすることができました。私には子どもが3人います。この子たちに伝えられることは何か、日々考えています。少し難しいかなと感じましたが、今度、連れてきたいと思います。語り継ぎの会の活動に興味があります。また募集がある際には応募したいと思います。(40歳女性)

知らない事が多く、実際に起きたことは信じられないほど悲惨なことだったのを知ることができました。防空頭巾も布が薄く、常に持参していつ空襲が来ても防げるようにしていても亡くなる方が多いと知って、毎日が死と隣り合わせだったことが分かりました。兄弟が目の前で亡くなった人が多く、とても悲しくなりました。(19歳女性)

あまり歴史に興味はなかったが、ピースあいちで歴史の深い内容まで知れたため興味を持てた。まだ歴史について知らない部分が多くあるため、いろいろな資料を集めたりして歴史についてもっと知りたいと思った。(18歳男性)

愛知県の空襲について、写真や貴重な資料などで分かりやすく理解できました。私の住んでいる四日市市も空襲があった地域で、身近な自分の周りも関係していることなので興味を持ったし、授業や自分で調べるなどして、もっと空襲や沖縄について知ろうと思いました。(18歳男性)

中・高と学校教育によって多くの事件や事実は学んできましたが、ピースあいちのような民営の資料館だからこその情報への信頼と、テーマである平和のための資料館として平等な視点からみる日本の軍事行為、そしてそれに巻き込まれた民衆の暮らしや心を感じることができました。(22歳男性)

戦争の記憶が薄れていく中で、あの時どんな事が起きていたのか細かく展示されていて大変勉強になりました。今後も絶対に忘れてはいけない事だと思います。(39歳女性)

自分と同じ年齢の方が戦争に参加し、被害や亡くなった方を思うと胸が苦しくなりました。日本史で学んだ事や原爆資料館で得た知識以外にも新しく知ることができた情報が多く、来てよかったと思いました。中でも一番印象的だったのは集団自決話です。実の子を鎌や包丁で刺すなど衝撃的な話が多く、戦争の恐ろしさを表しているなと思います。(19歳男性)

愛知空襲について、それ以前・以後どのような事件が起こっていたのか、人々がどのような暮らしをしていたのかを分かりやすく図や文で詳しく書かれていて理解しやすかったです。以前、広島、沖縄に行き戦争について学びましたが、それらについてもまた学習することができました。(18歳女性)

私は愛知の出身ではないのですが、祖母が浜松で空襲を受けており、昔はよく話を聞いておりました。今回のピースあいちの展示でも、祖母に聞いた話と似た出来事が愛知でも起こっていたことを知りました。(23歳男性)

市民の視点からの資料が多く勉強になりました。国は国民に戦争についてのこと、日本は強いんだということをすごく教え込んでいて国民に協力させようという動きが印象的でした。当時の方々はそのような教えを本当に信じていたのかが気になりました。戦争をしたくないと思っていた人はどれくらいいたのか気になりました。(18歳女性)

戦争の実態を「民衆」の視点から、どのように生活が変化してきたのかを学ぶことができました。私自身は戦争を経験したわけではありませんが、展示物を見ていく中で「自分事」として捉え、「想像」することができました。戦争の悲惨さを知るだけでなく、今ある「当たり前」がいかに幸せで、ありがたい日常を送ることができているのかを再認識し、戦争からの学びを後世に伝えたいです。(22歳男性)