ピースあいちのフィールドワーク
私学をよくする愛知父母懇談会 平和学習サークル  吉井 知子

                                           
 
展覧会場の様子1

 平和学習サークルの久しぶりのフィールドワークでピースあいちを見学しました。
 以前にも見学しましたが、いつも新しい事実を知ることができ、なにも知らないで過ごしてきた自分たちに気づかされます。参加者の感想です。

【戦争とスポーツ展】
・オリンピック選手が戦争の犠牲になったこと、大会が戦争によって中止になったことを知りました。選手たちの練習の努力も無になり、悔しい気持ちになったことと思います。
・今年はオリンピックイヤーでもあります。戦争ではないですがコロナ感染症でオリンピックが開催されるか分からないこともあり、どこか今の時代とリンクしている気がしました。
・戦争によって奪われてしまった選手一人ひとりの人生を感じました。

【名古屋大空襲展】
・「体験者の証言」を読んでいると、防空法により避難禁止と消火義務が定められ、「逃げるな、火を消せ」という命令で、防空七つ道具のバケツ・水・砂・むしろ・火叩き・ひしゃく・鳶口を使い焼夷弾で燃え盛るなか消火にあたり命を落とす人もいたとありました。あり得ない法律が施行されていたことを知りました。
・鶴舞公園に積まれたご遺体のピンクの山の絵が忘れられません。今の様子をよく知っている場所だからこそ、75年前の姿がより衝撃で恐ろしいものでした。

【絵で語る戦争と平和への思い】
・豊川海軍工廠では、「見ると食欲がなくなるヘドロのような昼食、私たちが桶に捨てたあとに朝鮮労働者がそれを食べていた」という衝撃的な事実を知りました。
・きれいな青空に見えた絵。雲ではなく戦闘機がぎっしり描かれていて驚きました。言葉とはまた違う体験された方の思いが胸にずしりときて、一枚ずつ無言で夢中で見せていただきました。

 戦争が人々に与える影響の大きさは計り知れず、理不尽なことがまかり通る日々を暮らす大変さを知ることができました。私達が今平和に暮らしていけることがどれだけ幸せな事なのか考えながら、暮らしていきたいと思います。
 これからも平和のために、未来の子どもたちのために、戦争と平和についての学びを楽しみ、行動していきたいと思いました。