本年度の平和学習支援事業を終えて
語り手の会事務局長 竹川 日出男
2009年度から始まった愛知県・名古屋市が設置している「戦争に関する資料館運営協議会」からの委託事業である平和学習支援事業は本年度で10年目の節目の年を迎えました。
本年度は、2018年9月13日の知立市立知立南中学校から始まって、同年12月19日の西尾市立福地南部小学校まで計10校の小中学校で実施しました。その実施概要は下記の通りです。




写真左から、都築基雄さん、井戸早苗さん、加藤照さん
これら10校で戦争体験を聞いてくれた生徒・児童は1020名、派遣した語り手は10名でした。
戦争体験者の話を聞いた子どもたちは、戦争が多くの尊い命を奪い、あらゆるものを破壊する残酷なものであることを理解し、先生方からは学校教育の中で、平和教育の場・時間を確保していきたいとのご意見をいただきました。
2018年は戦後73年も経過しており、「語り手の高齢化と戦争を知らない世代の増加」という厳しい時代であり、従来にも増して今後の課題を実感した年となりました。