◆所蔵品から◆資料ナンバー7825その他 教育勅語の関係の資料の話
資料班


掛け軸 教育勅語
まず最初にご覧いただくのはこちら。掛け軸になっています。
中は漢字ばっかり。
「皇祖皇宗」「国体之精華」「夫婦相和」「朋友相信」「無窮之皇運」などのフレーズがご覧いただけると思います。途中で改行されていますが「無窮」の前には「天壌」がついています。
教育勅語を掛け軸にしたものです。
今月は、教育勅語にまつわる資料をいくつかご覧いただこうと思います。

卒業アルバム
卒業アルバムです。
上は「卒業記念」「昭和十年三月」名古屋市幅下尋常小学校の卒業アルバムです。
下は「昭和十二年三月」「名古屋第一高等小学校」と読めます。見えにくいですが、紙の凹凸で「卒業記念」の文字も入っています。
表紙をめくると、

「教育ニ関スル勅語」
「教育勅語」「戊申詔書」「詔書」
どちらも、教育勅語が書かれています。

「教育勅語のお話」
小冊子「教育勅語のお話」をご覧いただきます。昭和9年、1934年発行です。44年前に教育勅語が出たという説明があります。

「教育勅語のお話」
中身をご覧いただきます。元の文がまずあって、その次に少しずつ区切って言葉の説明が入り、さらに子どもたちに向けて具体的な解説が続きます。

「教育勅語のお話」
少し先に進んだあたりですが、解説のページもご覧いただきます。
「…一旦緩急あれば義勇公に奉し…」のあたりの解説です。
左端の段落を見ると、「戦争がおこるとか」「命を投げすてて」「国のためにつくし」などと書かれています。


「尋常小学修身書 巻六」 明治44年(1911年)発行
修身の教科書です。明治44年(1911年)発行です。修身は尋常小学校・国民学校の科目で、道徳的なことを扱っています。
「目録」(目次ですね)の最後、第二十六課から第二十八課のテーマが「教育に関する勅語」となっています。
もう一つご覧いただきます。これは、お経の本のように「じゃばら」になっています。戊申詔書というのは、明治41年(1908年)、日露戦争のあとに出ています。道徳などについて書かれています。

教育勅語 戊申詔書
詳しい画像はこちらからどうぞ。
http://www.peace-aichi.com/pdf/20170922_chokugokyouiku.pdf
ピースあいちウェブサイトの、所蔵品の紹介のページからも、バックナンバーの関連画像が見られます。よかったらこちらもどうぞ。
http://www.peace-aichi.com/objects/