◆ボランティア雑感◆アンパンマンの愛と勇気 ボランティア 小野 恵代
私は、今まで保育の仕事をしていました。その時いつも、「アンパンマンマーチ」を子どもたちと歌っていました。元気のでるこの歌、作者やなせたかしさんの深い平和への思いを知ったのはテレビの特集番組でした。


やなせさんは著書『わたしが正義について語るなら』で、アンパンマンで伝えたかったことは、本当の正義。若い頃に兵隊に行って戦争を体験したことが大きく影響しています。正義のための戦いなんてどこにもないし、正義はある日逆転する。(昨日まで正しいと思っていた事が明日変わるかもしれない。)逆転しない献身と愛こそ正義です。正義の戦い方については、相手を殺さない。正義といばる人はうそくさい。悪いことをする時は、群衆でやればこわくないというのがあるけれど、正義を行う場合は、自分一人で傷つくこともある程度覚悟することです、と述べています。
そうだ うれしいんだ 生きるよろこび たとえ胸の傷がいたんでも
なんのために生まれて なにをして生きるのか こたえられないなんて
そんなのいやだ! 今を生きることで熱いこころ 燃える
だから君は いくんだ ほほえんで
そうだ うれしいんだ 生きるよろこび たとえ胸の傷がいたんでも
ああ アンパンマン やさしい君は いけ!みんなの夢まもるため
なにが君のしあわせ なにをしてよろこぶ わからないままおわる
そんなのはいやだ! 忘れない夢を こぼさないで涙
だから君は とぶんだ どこまでも
そうだ おそれないで みんなのために 愛と勇気だけがともだちさ
ああ アンパンマン やさしい君は いけ!みんなの夢まもるため
このアンパンマーチは、東日本大震災後、被災した子ども達大人達を励まし続けました。
アンパンマンのように、正義を行うには、愛と勇気がとても必要だと思います。正義を生きることは大変ですが、そうしないと世の中は悪くなってしまうのです。アンパンマンマーチにこめられた思いを大切に、平和を守る力にして、子どもたちの未来が輝くようにしていきたいと思います。
この1年間、「ピースあいち」のボランティアを通じ、いろんな方と出会うことができ、私の自信にもなりました。そして平和について改めて考えさせられています。