署名活動「憲法九条にノーベル平和賞を」から          ピースあいち会員 後藤 茂昭



本

 「ピースあいち」のボランティアの皆様に「憲法九条にノーベル平和賞を」(受賞対象は日本国民)という署名活動をお願いさせていただきました。同じように親戚・知人・同級生・上司・同僚・部下・その他の関係者など分け隔てなく?お願いしました。
 私は、神奈川県の鷹巣直美さんという主婦の方が始められたこの署名活動を新聞やテレビの報道で知って、「これだ!」と思いました。その理由は、
 1.明瞭簡単で判りやすい
 2.署名を依頼する人もする人の誰もが何のわだかまりもなく素直に参加できる
 3.普通の人が発想行動し、普通の人が応え、さらに運動を広げる「民主主義そのもの」
 4.難しい「集団的自衛権」の危険な本質を話すきっかけになる
 などです。

 岐阜県関市に住む義姉は、おしゃべり好きで、世話好きで交際範囲が広い。「玉にキズ」は「政治的無関心」なことです。政治に関心を持っていないと考えていたので、署名活動を彼女ではなく、その娘である姪に依頼しました。
 姪が義姉に署名依頼した時に思いがけないことが起こりました。義姉が、「その署名のことはテレビで観て知っている。何かしたいと思ったけど何をすればよいのか判らなかった。ちょうどいい。私の周りの女性たちは、みんな安倍さんのことを怒っている。」と言って自らコンビニで署名用紙をすり増しし、瞬く間に100を超える署名を集め、さらに集め続けています。

 6月20日名古屋栄での「集団的自衛権と秘密保護法反対の集会とデモ」に参加しました。2000人規模の集会とデモは、安倍内閣に対する怒りで盛り上がりました。また、関連する講演会はじめ、いろいろな催しが目白押しです。ただどこへ行っても同じ顔ぶれによく会います。新しい参加者が少ないように思われます。安倍首相の非論理的かつウソも含めての国民感情に訴える手法の結果、かなり多くの人が、「集団的自衛権」や「秘密保護法」について、内容が判らず理解をあきらめているのではないかと思われます。そんな中で、鷹巣さん発案のこの運動は、まさに「市民による・市民の・市民のため」という民主主義の原点であり、新しい人を巻き込んでいます。
 鷹巣さんから義姉へ、さらにその知人へと署名活動が広がるありさまは、私に「民主主義」の本来の姿を再認識させました。署名運動が日本中に広まり、ストップ・ザ・アベに繋がればと思います。