沖縄に行ってきました。 <3>
前回までのあらすじ
2013年9月4日から9月6日まで、沖縄に行ってきました。対馬丸記念館に行って、「戦争と動物たち展」を見るのと、6月の対馬丸展の時にお会いした対馬丸記念館の外間(ほかま)さんと慶田盛(けだもり)さんにお会いするのが目的でした。
前回までで、1日目(対馬丸記念館を訪ねて、晩ご飯)と、2日目の途中まで(バスツアーで今帰仁(なきじん)城跡とジンベエザメを見学)の話をしました。
今回はちょっと時間が飛んで、3日目のお昼ご飯。この日は朝から再び外間さんと慶田盛さんのお世話になって、沖縄県平和祈念資料館とひめゆり平和祈念資料館に連れて行ってもらいました。途中のお昼ご飯の時にお二人から聞いた沖縄の食べ物などの話が面白かったので、そこら辺の話をしたいと思います。

ゴーヤーチャンプルー定食
昼食 沖縄のいろいろを聞く 1
お昼ごはん。ガイドブックによると、1891年ころ創建の古民家のカフェ。入り組んだとこにある。灰色の石の塀の側を歩く。今帰仁の石垣と同じような、「サンゴの石」。お店の、いろいろ茂っている庭(沖縄でひまわり初めて見たかも)を通って、入り口へ。
軒下にある柱は、「はなしばーや」(離れた柱)という(台風対策)。縁側の椅子席へ。天井からぶら下がっているかごは、「さぎじょうきー」という。かごを風通しのいいところにつりさげて、食料を保存する。
ここは「そば」!ということで、そば定食に(沖縄そばです)。そば小にしてもらう。炊き込みご飯つき(ご飯は小ではなかった)。慶田盛さんはゴーヤーチャンプルーの定食。炊き込みご飯によもぎの葉が入っていますよ、と慶田盛さんに教わる。
外の壁に弾丸の跡がある、という貼り紙があった(あとで見に行った)。食卓の瓶は「こーれーぐす」。そばにはこれ、らしい。とうがらしのような実を泡盛につけておく。もうひとつは、「フィファチ」(ヒハツの実の粉)の瓶。胡椒のようなもので、独特の香り。
ゴーヤーチャンプルーの上で、かつお節がひらひらしているのを見て、そういえば、名古屋のほうだと、きしめんの上とお正月のお雑煮の上でかつお節がひらひらしていますよ、と、話す。
なんでか、「さとうてんぷら」の話に。砂糖天ぷらって何ですかときいたら、「さーたーあんだーぎー」の事らしい。けっこう目からうろこ。首里城の近くにさとうてんぷらの名店があるらしい。「あんだ」つながりで、油味噌は「あんだんすー」。外間さんに作り方を聞いた。豚肉の塊をゆでて、1センチ角ぐらいに切って、お味噌と一緒に炒める。砂糖も入れ、煮詰める。
昼食 沖縄のいろいろを聞く 2
デザートもいっとこう、ということで、ぜんざいをオーダー。小豆でなく金時豆のぜんざい。かき氷が乗っている。シロップもかかっていて、氷だけ食べても甘い。沖縄以外のぜんざいには氷が乗っていないと話すと、外間さんにびっくりされる。ぜんざいによく似たもので、「あまがし」の話を聞く。緑豆と押し麦で作る、節句のお菓子。
沖縄のぜんざいは、おもちでなくておだんごが多いみたいですけど、ときいてみる。おもちをつくことはほとんどないらしい。葉っぱに包んで、蒸したおもちがありますよね、ときいてみる。「かーさーむーちー(鬼もち)」(かーさー=葉)(むーちー=餅)といって、子どもの生後1か月のお祝いに配る。月桃の葉で包んで蒸したおもち、というか団子というか。
ほらそれが月桃、と言われて庭先の茂みを見ると、濃い緑のつやのある葉。それからは、歩いてても月桃を見つけられるようになった。オレンジの実がなっている。
「ちーたちむーちー」というのもあって、12月1日に、31個作って子どもに配る(31個が1セット)。で、1日1個ずつ食べていって、あと何日でお正月、というカウントダウンになるらしい。
与那国では、「くば」(ヤシの仲間)の葉を餅を包むのに使う。「ちからむーちー」という。でかい。「くば」の葉は、うちわの材料にもなる。慶田盛さんによると、くばのうちわは、「なぜか涼しい」んだって。