沖縄に行ってきました。 <1>ボランティア 加藤有子

対馬丸記念館リーフレット
出発前
2013年6月にピースあいちで沖縄の疎開船「対馬丸」についての展示をしました。
その時に御協力をいただいた対馬丸記念館(沖縄県那覇市)で、8月から9月上旬まで、ピースあいちの準常設展である「戦争と動物たち」の展示をしていました。
9月の最初の1週間はピースあいちが夏季休館だったので、沖縄に行って対馬丸記念館を見てこようと思いました。
9月4日の朝の飛行機で出発して、帰りは9月6日の夜7時過ぎに沖縄を飛び立ち、帰宅は10時過ぎ。いきなり決まった弾丸ツアー(参加者1名)は、対馬丸記念館の方々にお世話になりっぱなしの、大変充実した3日間になりました。
空港から空港まで
朝8時45分の飛行機なので、6時過ぎに家を出て、JR→名鉄と乗り換えて空港へ。 中部空港行くのは初めてなのに、朝早すぎて店が開いてない。残念。
飛行機への通路はエアコンが効きすぎてた。曇り空の中へ、というか雲に向かって離陸していく。雲の上を飛ぶ。上から日差しが来ていたので、雲の端のところにずっと虹の色が見えていた。
那覇空港到着は11時。沖縄は晴れ。グレイに赤い丸のついた、自衛隊のものらしき飛行機がいっぱい停まっている。飛行機から空港への通路の空気はあまり冷やされていなくて、何となく海の香り。荷物を引き取って出た所のゲートにいきなり軍人さんらしき服装の大柄の男性が二人。(どなたかお出迎え?)
空港駅からモノレール
モノレール1日券購入 1枚で24時間有効(次の日の朝も使えた)! モノレール駅に「サンゴコーヒー」の売店がある。サンゴで焙煎するコーヒーが名物。ほかにハイビスカスティーと黒いちんすこうも売っていた。モノレールから見えたのは、オレンジいろの花の街路樹と、
広い道路。街の真ん中、モノレール沿いに川。隣の人からは、塗りたての日焼け止めの匂いがした。
国際通り、公設市場、昼食
荷物はロッカーに預けて、国際通り(牧志駅)でモノレールを降りる。お昼ご飯。ステーキ屋さんで足が止まる。(肉!肉!)けど昼から2000円とかのステーキって、ゴージャス過ぎないか?
「平和通り」という看板を見つけてその通りに入ってみる。アーケードの道を歩いて行くと、「公設市場衣料部」に出る。「第一公設市場」(1階が市場で2階が食堂)の入口には、「海抜3メートル」の表示。奥まったところというイメージだけど、案外海が近いのだろうか、と思う。
ステーキはあきらめて、公設市場の近くのお店で沖縄料理バイキングの昼食。野菜ばっかり。ハンダマ(水前寺菜)を生で食べるのが気に入って、おかわりをしたら、山盛り出してくれた。薬草茶と炊き込みご飯・もずくとヨモギ(たぶん)と紫いもの天ぷら・大根か冬瓜の煮物。豆腐はあったぞ(たんぱく質的に)。デザートはぜんざい。いんげん豆に(白玉)団子。ぜんざいをおかわりする男子がいた。

対馬丸記念館リーフレットより 小桜の塔
対馬丸記念館まで(小桜の塔その1)
対馬丸記念館まで歩くことにした。川沿いを歩きたいのに川の側には歩道がない。小学校の裏を通り、大きいホテルのあるとこで鋭角に曲がる。
歩道橋の上から見る街路樹(オレンジ色の花)は、沖縄ならではの植物? 海へ向かって(対馬丸記念館のほうへ)歩く。思ったより距離がある。汗が出てくる。台風通過後で、風があって、日蔭は涼しい。
だいぶ歩いたところで、道の右側、塀で囲まれた空間に、芝生の広場。奥に、クラシックでエキゾチックな建物(あとで調べたら至聖廟(孔子廟))。静謐な迫力あり。そのとなりが、小桜の塔の入り口。白い塀の上から赤いハイビスカス。道沿いには濃い緑の葉で黄色い実のなる木(後で聞くとフクギ)。実がぼとぼと落ちている。写真で見ていた小桜の塔は白と黒の石のイメージなので、そこまでの道の、植物の色の鮮やかさに不思議な気持ちがする。
お参りをして、塔の横の階段を上ると、てっぺんにベンチがあった。柵の陰で寝てる猫の邪魔をしないようにそっと歩いて、来た方と反対に坂を下ると、対馬丸記念館の裏手に出る。茂みの上には、カップルで飛ぶ蝶。(滞在中いろんなところで2匹で飛んでる蝶を見た。)

対馬丸記念館 戦争と動物たち ちらし
対馬丸記念館見学 動物展 小桜の塔その2
記念館の表へ回る。また猫がいる!入り口は2階。6月、対馬丸展の時に名古屋でもお会いした、理事の外間邦子さんと学芸員の慶田盛さつきさんに再会した。
スタッフの方から記念館と展示の説明を聞いた後、ピースあいちで体験談を語った上原さんの絵をもとにした映像を見る。戦争と動物たち展も見る。沖縄にある馬の慰霊碑とか、昔あった動物園とか、沖縄独自の「戦争と動物」の展示も加わっている。ポスターやちらしに登場している動物たちの絵がコーナーごとに使われていて、かわいらしく親しみが持てると思った。
外間さん、慶田盛さんとともに再び小桜の塔へ。近くには、新聞記者?の慰霊碑。新聞活字のような文字が刻まれている。小桜の塔の横の大木は、「がじゅまる」の木。
平和の森構想 オオゴマダラ
外間さんから、「平和の森構想」の話を聞く。対馬丸記念館の裏手、小桜の塔の周りの公園で、オオゴマダラ(さっきカップルで飛んでた蝶。白くてアゲハみたいな模様で大きい。)を増やす(守る)ため、食草のホウライカガミと、蜜を出す花(ランタナとか)を育てている。
フクギは防風林。フクギの実は変なにおい(まさにシーズン)。葉っぱでぞうりを作った、という話を聞く。
対馬丸記念館は海の近く。記念館の看板から海岸までの距離が、対馬丸の全長と同じになっている。
晩ご飯をご一緒に 夕刻の沖縄 いろいろの話
お二人と晩ご飯の約束をして、慶田盛さんの車でホテルまで送ってもらった(お世話になりました)。ホテルのあるあたり、新都心は元激戦地であった、という話を聞く。元お墓でもある。
晩ご飯は目利きの銀次、というお店。3人で向かう途中、一番星が見えた。外間さんによると、沖縄では宵の明星は「ゆうばんまんじゃー」(夕飯をねだるもの、の意味)という。(ついでに、月は「うちちゅーめー」)
いろいろ食べさせてもらった(御馳走になりました)。お刺身(沖縄の魚はあっさり)(次の日水族館で再会)。あぐー豚は首のまわりのひだひだが特徴。豆腐はスーパーで買う時もできたて(あちこーこー)を求める。(豚と豆腐はしゃぶしゃぶで出て来ました。)小さいきんめだいの煮つけ(アジサイズ)。鳥の入ったスープのおうどん。外間さんは、「ビールはオリオン」。
新都心は元お墓ということで、お墓の話も聞いた。沖縄のお墓は人が立って入れるような広いお墓。お墓からはなにも持ち帰ってはならない。しょっちゅうお参りに行くことはない。
あとは、言葉の話とか。沖縄県の中でも、八重山と沖縄本島は言葉は違うけどまだ通じる。石垣の言葉ははだいぶ分からないとか。焼き物・染め・織物は島ごとに違う物があるとか。
明日はバスツアー
外に出ると夜風に乗って花の香り。ホテルのフロントで定期観光バスの予約(古宇利島・今帰仁・美ら海コース)。明日は一人でジンベエザメを見に行く。部屋でテレビをつけた。チャンネルが少ない。ではまた明日。

那覇バスリーフレットより 紫色のDコースにしました。