ピースあいち子ども企画展「戦争の中の子どもたち」◆
特別展示「遊び・玩具 文具 教科書・通知表 雑誌」
ボランティア 上田 有見子

週刊少国民 昭和19年4月号 裏表紙
10月6日から子ども企画展「戦争の中の子どもたち」「戦争と動物たち」の展示が始まります。今年の特別展示は「遊び・玩具 文具 教科書・通知表 雑誌」。戦争に日本が突き進んでいく中で子どもたちは、どんな遊びをして、どのような教育を受け、どんな本を読んでいたのか?の一部を掘り下げてみました。
私は雑誌を担当しましたが、その商品広告や小説の中にこそ、真実が表れているのではないかと感じました。
1934(昭和9)年の「出版法改正」により出版物は検閲され、反体制的な内容の掲載は厳しく取り締まられていました。1943(昭和18)年頃になると、子ども向けの雑誌やそれに掲載された商品広告の内容にまで「軍人へのあこがれ」「兵役への勧誘」「名誉ある戦死」の意識づけが顕著となり、精神論を唱える記事が誌面を埋めていきました。そして、少年少女たちは戦争へと巻き込まれていったのです。
紙・インク等の物資不足で、ページ数や発行部数が減少しました。印刷もカラーから白黒へ、そして表紙に登場する子どもからも笑顔が消えて、勤労学生に変わっていきました。特に商品広告はその時代の合わせ鏡のようなもので、露骨にそれが表れていました。出版会社も強制的な企業統廃合を受け、国策会社である「日本出版配給(株)」を通して出版を行わざるを得ない過酷な時代でした。紙やインクを確保するためには、ジレンマの中?で、軍や情報局の指導を受けていかねば生き残れない時代だったのです。
それらの歪められた情報が、不特定多数の国民に提供されてしまい、戦争へと駆り立てられていきました。
今、日本は多くの情報があふれています。何が正しく、何がなぜ間違っているのか?私たちは知識と経験に基づき、正しい選択をしなければなりません。そして、歴史の逆流を止めなければならない時代になったのだと思います。
「マスメディアはいかに戦争をあおり、いかに真実を隠し、嘘の情報をまき散らしたのか?教育は子どもに何を教え、何を教えなかったのか?文学や芸術は戦争の為にどれほど協力したのか?忘れてはならない。」 *野間美喜子 著 『向日葵は永遠に』より引用