私がボランティアに参加したきっかけは
ボランティア  山内 あおい




 

 こんにちは!高校三年生になりました、山内あおいです!ボランティアに参加して間もないですが、温かく受け入れてくださっていること、何より貴重なお話、イベントに参加できることに感謝しています。

 私がボランティアに参加したきっかけは、戦争体験者の話を直接聞くことができる最後の世代として、「やるべき事」をしたいと思ったからです。
 戦争、平和について関心を持つようになったのは、小学4年生の頃です。何気ない気持ちでひとつの漫画を手にしました。「はだしのゲン」です。初めて原爆投下のシーンを見た時の強烈な衝撃を忘れることはできないと思います。人が溶ける、影が残る、当時の知識が少ない私には理解ができませんでした。ただただ怖かったです。

 小学6年生の時、市がやっていた「平和教育派遣」に参加する機会をいただき、広島に行きました。平和記念資料館の見学、生々しい被爆者からの体験講話、式典の参加から、「はだしのゲン」のあの世界は75年前のここで起きた事実なんだとしっかりと理解できました。
 広島に行く前、母が「被爆者をモデルにした人形はインパクトがあった」と言っていました。私が資料館に行った時、それらしきものはありませんでした。気分を悪くされる方がいるため撤去をしたそうです。このような理由で戦争から目をそらすことが最近は多くあると思います。目を背けずに向き合う。被爆国であるから、日本だから伝えられることがたくさんあると思います。これが私の想いです。この想いを次の世代に繋げていくことが私の「やるべき事」です。

 先日ピースあいちの「空襲犠牲者追悼の夕べ」で、名古屋空襲の話を聞きました。感じたことは、戦争を体験した一人ひとりに物語が存在するんだ、ということです。当たり前のことと思われるかもしれませんが、教科書では何万人という「くくり」になり、1人に焦点を当てたお話はありません。いつどこで当たり前だった日常が無くなってしまうかが分からない、それが戦争なんだと改めて感じることができました。
 知識を身につけ、繋いでいくことが目標です。ピースあいちで貴重な経験をできることを嬉しく思います!これからもよろしくお願い致します。