ピースあいちを訪れて◆名古屋学院大学国際文化学部佐竹ゼミ―学生の感想

                                           
 

10月27日、名古屋学院大学国際文化学部の佐竹ゼミのみなさんが昨年に続いてピースあいちに来館くださいました。
田中玲子さんの「堤茂子さんの熱田空襲体験の語り継ぎ」と館内展示のガイドをしました。参加した学生さんから感想を寄せていただきました。

〇実際に訪問してお話を聞き、戦争の恐ろしさなど、人々の辛さなどをもっと近くで感じたのは広島の原爆ドームを訪れて以来でした。
 「熱田空襲」の語り継ぎのお話をしてくださった方はピースあいちでボランティアをするまでは、熱田区の西高蔵に住んでおり、白鳥橋は散歩でよく通っていたが、熱田空襲を耳にしたことがなかった。とおっしゃっていました。学校の歴史のなかで、名古屋空襲や熱田空襲など教わっていないとなるとなぜ伝えられていないのか不思議でしかないと思います。日本は何かと本当の真実をしっかりと伝えていないので無責任だと思います。
 また、ピースあいちで見た戦中の写真、ゾッとするものだけれどピースあいちでお話を聞いてなぜ戦争がおこったのか原因を知った上で見るとなんとも言えない気持ちになりました。中国や韓国で反日家が反日運動をしているニュースや過去に日本がしたことがあまりにもひどいので「原子爆弾などを落とされても仕方がない」と他の国々に捉えられてしまっても仕方がないのかとも感じます。

〇お話を聞いて、改めて戦争について考えさせられました。私自身戦争は二度と起きてほしくないと思っていましたが、未だ世界の至るところで戦争が起きていて、さらに今世界的に情勢が不安定な中で、安易に「戦争」と口にする人が多いと感じています。そういう人たちにこそこのお話を聞いてほしいと思いました。戦争で亡くなる方、残された人たちもたくさん傷つくような事がこれ以上起きないように祈ることしかできないのがとても悔しいと思いました。

〇今回は2回目のピースあいち訪問でしたが、新たな戦争体験のお話をお聞きすることができました。特に印象的だったのは、田中さんのお話の「熱田空襲」でした。熱田といえば、私が、住んでいる学区のとなりですが、この空襲のお話を聞くことが全くありませんでした。
 体験者のお話や絵などからは、私が想像できない生き地獄を体験したことがひしひしと伝わりました。この空襲は、多くの人(特に現地の人)が知るべきだと思ったので、さっそく母に話しましたが、私の説明不足な点もあると思いますが、軽く流されました。言葉のみの説明は限界があると感じたので、展示やお話をお聞きすることができるピースあいちは、とても重要だと思いました。これからは、このコミュニティがあることを友人や家族、パートナーなどに教えて自分自身でも戦争の情報をもっと集めていこうと思いました。本日はピースあいちに参加させていただきありがとうございます。

〇ピースあいちでお話を聞くまでは、愛知県(名古屋)が戦争での爆撃被害にあっているとは知りませんでした。また、津市も同様に被害を受けていることを知りませんでした。ファットマンに似せた爆弾が愛知県に1番多く落とされていることや、2トン爆弾の存在を初めて知り鳥肌がたちました。実際にこれが真上から落ちてくるところを想像し、ビデオであった体験談を重ねて想像してみると恐ろしくてたまりません。きっと、そのとき生き残っていても生きた心地がしないでしょう。
 今回のお話だけでは名古屋の空爆被害について全てを知ることはできなかったと思うので、個人的にもいろいろ調べていきたいと思いました。もっと、地元である愛知県の戦争の歴史について知っていきたいです。そして、二度と同じことが起こらないよう、繰り返さないように自らも後世に伝えていきたいです。そのためにはもっと今まで以上に戦争について学び、教科書に載っている事だけではなく実際にあった戦争についてのことも学び、これからをどうするべきか、どうあるべきかを考えていきたいです。