◆今月のピースあいち◆来館者アンケートから

                                           
 

7月12日からはじまった「戦争プロパガンダ」展は9月17日に終了し、ピースあいちは26日まで、ちょっと遅い夏休みです。今年の夏はとてもとても暑さが厳しく、またコロナ禍でもありましたが、連日多くの方がご来館くださいました。また、たくさんの感想もいただきました。

夏前に『“はだしのゲン 』を図書館で借りてきて全巻読みました。自分が読みたかったからですが、小学生の子どもたちも読みました。深刻そうな顔をして読んでいました。ふとピースあいちを思い出しました(たまたま新聞に名前が載っていて思い出したからかもしれません)。昔、近所に住んでいて一度も行けなかったので、子どもにも戦争がどんなものなのか、いい機会かと思い来てみることにしました。子どもが何を感じたかはわかりませんが…。(44歳女性)

「戦争プロパガンダ」の特別展示 大変おもしろかったです。当時、戦争を進めたい人たちがここまで考えてやっていたのかと感じました。また、ポスターのつくり方が大変巧妙で、ちょっと吸い寄せられる気分になりました。3階のあの一画が、ちょっと雰囲気が違っていた感じがしました。どんな人たちがあのポスターを描いていたのかを紹介してもらうところがあると、もっとおもしろいなあと思いました。(51歳男性)

限られたスペースに展示されている資料が豊富で、とても力強いメッセージを受け止めました。ウクライナの状況を日々見聞きし、国内では防衛力強化への動きが強まり、日本という国がなぜ歴史から学ぶことなく、愚かな方向に突き進むのか?胸が痛んでいます。(72歳男性)

「戦争のプロパガンダ」。ポスターにとどまらず、教科書、少年倶楽部、婦人誌から、駅弁、ふろしきに至るまで国家による大規模な洗脳です。これが過去のことでないと思われることがこわいです。じわじわとすでに国家による洗脳が進んでいます。「ミサイル攻撃を受けた時は、民生委員が皆を率先して避難誘導するように」と数年前に突然お達しが来て、私たちの学区では、「そんなことはできない」と拒否しました。(72歳男性)

今、戦争について常に教えていただく機会はなく、ウクライナばかりではなく、この日本も憲法改正や軍備拡大に向かっています。そうした中で、老若男女に「戦争」を常に考える機会を与えてくださるこの施設は絶対続いてほしい。(54歳女性)

愛知県での戦争の被害の大きさを知って心が痛みます。また、広島の原爆と共通するパンプキン状の爆弾が落とされたことを知って、つながりがあることを学びました。展示を通してさまざまなことを学ぶことができました。(18歳女性)

戦争の怖さを改めて知れた。原爆資料館以来のショウゲキで、平和について後世に語っていくためにまたこの場所を訪れたく思う。今日、ロシアはウクライナに侵攻し、中国と台湾の問題、北朝鮮、アフガニスタン、ミャンマーと、平和とかけ離れている。その中で平和を取り戻すためどういった活動をすべきかが日本の課題だと思う。(18歳男性)

教科書には載っていないような写真や資料が多くあり、さまざまなモノが戦争に結びつけられ、また、国民が一丸となって戦争に向かっていったということ、これまで以上に強く実感しました。(21歳女性)

「戦争プロパガンダ」。国民を戦争に向かわせていくために、いかにウソの情報をたれ流していったか、実物を見て良く分かりました。(18歳男性)

貴重なポスターなどの数々、とても興味深く拝見しました。作品の多さ、きれいに保存されていてオドロキもありました。これからも後世にさまざまな資料、お話等を通じて反戦のメッセージを伝え続けてください。(52歳男性)

戦争を二度と起こさないために、地道な努力を重ねていることに感動しました。2階の常設展示はコンパクトにまとまっていて、戦争と平和への歴史をよく学べるようになっていました。3階の特別展示のプロパガンダ展は、「ここまで徹底して戦争に突っ込んでしまうのか」と日本人の国民性に驚くばかりです。今、このような戦争でない時に、戦争へ向けての動きを一つ一つつぶしていくことが大切だと思いました。(58歳男性)

プロパガンダ展に興味があり来館。このようなポスター等が残されて、こうした企画ができたこと、こうした世の中であればこそ大切なことだと思います。(66歳女性)

「こうせねばならない」を一番人のやわらかいところからしみこませていく。そうして、そうでないことに対し「いけない」という感情までうえつける。“ほんとうにそうなの?”“私は本当はどうしたいの”を忘れないでいたい。(57歳女性)

戦争に向かわせるために、仕組まれた紙芝居。自分がその当時生きていたら、何も疑わずに信じてしまいそう。でも、わが子が国のために戦死するのは悲しい。人を殺すために生まれたのではないから。戦争はぜったいしてはいけないと改めて思う。(46歳女性)

当時の紙芝居をみて、いかにたくみに国民、特に子どもたちの気持ちをそうさせる世の中だったのかということがよくわかった。そのたくみさに少しショックのようなものを覚えた。(47歳女性)

こういうところがあることで、過去を忘れないことができると思います。今ウクライナへロシアが侵略しているが、ほんの数十年前、日本も中国、朝鮮その他へ同様のことをしていたのを映像・展示をみて改めて思った。また、亡くなった父が朝鮮からの引き揚げで(義母も引き揚げ)あった。苦しく、恐怖の中生きのびようとしてくれたおかげで、今の私があると思った。父は何十年も引き揚げの話は語れなかった。ずっと心に止めていた。言葉にならない程のことだったのだろうと!(58歳女性)

学校で少し勉強しただけで、社会人になってからはニュースでチェックするだけで、戦争について深く考えることはありませんでした。惨禍を忘れないためにも、少しずつ当時の状況を知って、理解してゆきたいと思いました。(47歳男性)

プロパガンダ展。全体主義が浸透していく様子が、とても実感をもって理解することができました。日常生活のあらゆるところで戦意高揚と言われれば、そのようにならざるを得ない苦しさもあったことが想像されます。平和な暮らしが続けられるよう、多様な価値観を認めあう社会づくりが必要と考えました。(42歳男性)

語り部の方が言った「この国は民主主義・平和を守る努力を」「次に戦争が起きたら、それは国民が起こした戦争になる」。この言葉が心に残りました。戦争をおこさないために自分にできることをしていきます。(32歳男性)