ボランティア雑感◆孫たちとの会話から
運営委員  林 和子

                                           
 

 2月の末、コロナ禍ではありましたが、何年ぶりかにお雛様を飾り、孫たちと雛まつりをしました。桃の花も飾って、ちらし寿しなどつくって。
 一番上の孫は、今年高校を卒業し、体育の先生になりたいと希望する大学への進学も決まり、自動車学校へ通っていることやアルバイトのことを楽しそうに話していました。この春中学生になる孫娘は、新しい携帯がほしい、友だちと遊びに行くのにお小遣いが欲しいなど、あれこれ話しながら久しぶりの団らんをしていました。
 突然、一番上の孫が「なんで、ロシアとウクライナは戦争しているの?」と。そうしたら孫娘が「私、卒業文集に“どこかで戦争が起ったら止めに行く!”って書いたんだよね。私どうしたらいいの?何をすればいいの?」と話し出しました。

展覧会場の様子1

 今私には何ができるのだろう。
 ボランティア仲間が「明日は、ウクライナカラーでお出かけよ」と言っていたのにハッとし、それなら私にもできると、クロゼットから青色の服と黄色のスカーフを探し出し、身につけてみました。そうしたら学生時代に歌っていた「青い空は青いままで」を口ずさんでいました。

 

青い空は青いままで子どもたちに伝えたい/燃える八月の朝 影まで燃え尽きた/
父の母の 兄弟たちの/命の重みを 肩に背負って 胸に抱いて
青い空は青いままで子どもらに伝えたい/すべての国から戦(いくさ)の火を消して/
平和と愛と 友情の/命の輝きを この堅い握手とうたごえに込めて

「爆弾が落ちてこぬ空運動会」
「息詰めて耳傾ける子どもたち 戦時を語る吾は語り部」

 この二句は、ピースあいちで展示ガイドや語り手として活動された斎藤孝さんの詠まれたものです。ピースあいちと出会い、「二度と戦争をしてはいけない」という語り手の方々の想い、寄せられた戦争遺品に囲まれながら、ピースあいちでのボランティア活動に気持ちを新たにしています。
 ウクライナの青い空と豊かな大地を表しているといわれるウクライナ国旗(カラー)は、平和のもとに生きるという強い決意を感じさせます。このウクライナに暮らす人々に一日も早く青い空と豊かな大地の実りがもどってくることを願いながら…。