ボランティア雑感◆新しいボランティア様式
ボランティア(次世代交流チーム)  A・Y

                                           

 2020年は私にとって、大学で過ごす最後の学生生活の年であり、自由な時間をピースあいちで存分に使える貴重な年でもありました。就活も卒論も頑張りたい、友だちとごはんや旅行に行きたいという、大学生の素朴な願いを持ちつつ、ピースあいちにも通って勉強を重ねたいと思っていました。
 それが大きく崩れたのが昨年の2月頃から。できる限り家に籠り、外出も短時間で最低限の用事をこなすのみ。家庭の事情で人との接触機会を極力減らすよう努めたので、時間の許す限り通いたいと思っていたピースあいちにも、1年近く顔を出せていません。活動に参加できていない自分がもどかしく、一人で焦っていました。

 

 ですが、ピースあいちでは新たな取り組みが始まりました。会議やイベントがオンラインでも可能になったのはその一例。家にいてもできることがあるということが嬉しく、私も時間の許す限り参加してきました。久しぶりに見られた顔やわちゃわちゃとした話し声、画面越しでも感じられる和やかさは、コロナ禍に飲まれる前となんら変わりはありません。オンラインでもボランティアはできるという新しい気づきと、こんな状況でも変わらなかったピースあいちの良さが、頑張ろうという気持ちを私に生み出してくれました。
 また、オンラインが普及したからこそ、今年のイベントでは県外からの参加者が増え、ピースあいちがより多くの人と繋がりました。様々な人の想いが詰まったピースあいちに、さらに多くの想いが重なっていきます。その繋がりをもとに、これからどんな新しいものを生み出せるのか、とても楽しみです。

 

 コロナ禍は私の生活に大きな爪痕を残しています。素朴な願いが叶うどころか台無しになり、悔しい思いは強いです。ですが代わりに、どこにいてもやれることはある、平和を維持する活動に場所も時も関係ないという大きな気づきを、私に与えてくれました。現在も、オンラインでのイベントの実施を企画しており、自宅からできることを行っています。
 これまでとは異なるボランティアのかたちはまだまだ続きそうですが、もう私が迷うことはないでしょう。今後も自分のできるかたちで、自分がいられる場所から、平和への想いをかたちにしていきたいと思います。