◆「戦争と平和の資料館ピースあいち」の見学を通して
寝屋川市立楠根小学校 教頭  高橋 孝洋

                                           
   

 令和2年度の修学旅行で10月15日、1日目の学習活動として、6年生26名が「戦争と平和の資料館ピースあいち」を見学させていただきました。今年度は、コロナウイルス感染症が流行したため、資料館の見学についても受け入れていただけるかどうか不安ななか、ピースあいちの方々には、快く迎えていただき、ありがとうございました。
 資料館見学に至るまでに、学級で戦争と平和について学習を進めてきました。しかし、ピースあいちで実際に当時の戦争の様子や写真、戦争で使用された兵器や道具などを間近で見て、説明を聞くことで、戦争の悲惨さをあらためて感じるとともに、語り部の方の話では、涙ぐんで聞く児童の姿もありました。語り部の方が最後におっしゃった「戦争なんて何一つ良いことがない」という言葉がとても心に響きました。

展覧会場の様子1

見学する子どもたち

 

 今の日本は、戦争していた時代よりも食べるものに不自由することが少なく、自分の命を脅かされることも少なくなりました。けれども、戦争というのは、今からそう遠くない時代に紛れもなく存在した負の出来事であり、今でもなお世界では、戦争をしている国もたくさんあります。
 児童は、戦争と聞いてもなかなか自分事として捉えることが難しいかもしれませんが、このように戦争当時のことを学び、平和であることに幸せを感じ、自分自身・家族・地域・日本・そして世界を大切にしていきたいと感じてくれることを願っています。
 そして、児童たちが大人になっても、戦争は悲惨なことで絶対にしてはならないという正しい知識をもち、行動してほしいと思います。また、これからの学校生活においても友だちを大切にして、今回の学びを様々な場面で生かしてほしいと思います。
 いつまでも戦争がない平和な日本であるとともに、この地球から戦争がなくなりますように。

展覧会場の様子1

体験者のお話を聞く子どもたち

子どもたちの感想から
〇戦争でまきこまれた動物たちがどくさつなどで殺されていたことが分かってとてもかなしくなった。(12歳女性)
〇今回私が学んだ事は、私が知っている戦争や空しゅうがひどかった所は、広島や長崎だけど、愛知や名古屋もひがいが大きかったんだなという事がわかった。この話を聞いて争いで生まれるものは何もないという事がわかりました。(12歳女性)
〇はだしのゲンの動画を見て戦争は大変な事はよくわかっていたけど、語り部さんの話を聞いて、本当に大変でかなしいんだなと思いました。(12歳女性)
〇もともと戦争は苦しいことだとわかっていたけど、話を聞いてそれ以上に大変だということが分かりました。(12歳女性)
〇まなんだことは、焼き場の少年のことについても分かったし、昔の教科書なども見て戦争のおそろしさについても学びました。思ったことは、戦争は人々を苦しめているから、人々で助け合いが大事と思いました。(12歳女性)