初めての試み、オンライン「夏の戦争体験を聴くシリーズ2020」を体験して 語り手の会事務局 吉田 稔

                                           

 
展覧会場の様子1

 コロナ禍にあって、ピースあいちの各種イベントが開催できなくなっています。そんな状況下にあって窮余の一策として、毎年8月恒例となった「夏の戦争体験を聴くシリーズ」をオンラインでチャレンジすることになりました。その語りとオンライン撮影がピースあいち1階「交流スペース」で8月8日(土)~10日(月・祝)行われ、語り手の会の一員としてお手伝いしつつ、初日の8月8日と10日の語りの現場に参加しました。

 

 コロナ禍ではテレビでもオンライン、ズームなどの対応を見てきましたが、果たしてピースあいちの初の取り組みがどんな結果になるか注目していました。
 ところが、新聞で報道していただいたり、チラシの配布、ホームページでの告知で、他府県からの応募も含めて3日間それぞれに60~80名の応募がありました(3日間で210名の応募)。結果的には3日間のオンライン参加数は160名ほどと聞いています。ぼくが考えていたよりはるかに大きな反響がありました。

 

 この初の試みで次の2点に気づきました。
1. オンラインということで遠距離(例:東京、川崎、山梨など)からの参加が可能である。
2. 参加者は応募した一人だけでなく、一緒に家族や友人も聞いているかもしれないということです。
 3日間でしたが、スタッフの皆さんの対応が日を追ってスムースになっていきました。その上に大きな成果は、名古屋地区の主要なテレビ局が全て取材に来たことでした。
 どんな状況下にあっても、新しい試みにチャレンジしていくことがピースあいちの存在感を広げてゆくことを実感しました。   



◆オンラインで戦争体験を語っていただいた語り手の感想

 

展覧会場の様子1

 

都築 基雄さん

  ありがたいですね。オンラインでの語りがなかったら、この時期もっと伝わらなかった。大事なことを、これからも伝え続けたい。口が動く限りね。

展覧会場の様子1

 

木下 冨枝さん

  いつもは目の前にたくさんの子どもたちがいて…。でも画面を通して聴いてくださり、すぐに質問や感想を寄せていただくなんて、どうなっているのかなかなか呑み込めませんが、機会があれば伝え続けたいですね。

展覧会場の様子1

 

津田 さゑ子さん

  びっくりですね。機械のことはなんにも分からないけど…。事務局の方に映像を作っていただいて、それが生きたかな。今まで出会えなかった遠くの方にもお話を聴いていただけて、ありがたいです。