鳥に魅せられて◆写真展「ピースあいち近くの平和公園で観られる野鳥たち」によせて
ボランティア 乳井 公子

                                           
 

展覧会場の様子1

展示風景

 本来なら5月の愛鳥週間に合わせて開催する予定だった「平和公園で観られる野鳥たち」展は1ヶ月遅れで、6月9日から開催の運びとなりました。
 平和公園については、4月のメールマガジンで詳しく紹介されており、今回は私個人のエピソードも交えた鳥のお話しをさせていただきたいと思いますので、少しだけお付き合いください。

 

展覧会場の様子1

我が家にいた文鳥とロシアンブルーです。とても仲良しでした。

 小学1年生の時、文鳥を雛から育て手乗りにしたことがきっかけで鳥の愛らしさに夢中になり、野鳥観察(当時バードウォッチングなどというおしゃれな呼び名ではありませんでした)が趣味となりました。今でこそ趣味として認知されていますが、昔はうっかり口にしようものなら「あぁ紅白歌合戦の時に観客の数を数えている人たちね(笑)」と何だか笑いを取ったようになってしまったものでした。
 インターネットなどないこの時代、同好の仲間を見つけることは難しく、かといって大人ばかりの観察会に参加するのはハードルが高く、近くの池や川や林に出かけ、双眼鏡を覗いて野鳥を見つけては図鑑と照らし合わせるというかなり地味な活動を一人でしておりました。両親の理解がありましたので、父は休みの時に車で山や海などに連れて行ってくれ、とても楽しかったことが思い出されます。
 ただ、中学・高校と進んでいくと部活など他に楽しみを見つけ、鳥好きの仲間もいなかったことからバードウォッチングからは遠のいていきました。鳥好きの気持ちは変わらず、文鳥・セキセインコ・ジュウシマツなどを飼い続けていました。

 

 ピースあいちでボランティアをするようになり、初めて身近で鳥好きの方と出会い、お誘いをいただいて昨年より平和公園での探鳥会に参加するようになりました。
 林の中を散策し、鳥の声に耳を傾けその姿を愛でると本当に心が癒されます。季節が巡ってくると、観察できる野鳥も変わってくるので、月に一度の観察会が楽しみになりました。ところが、新型コロナ感染症に伴う外出自粛。観察会も中止になってしまいました。

展覧会場の様子1

ベランダから見える田畑。キジやケリの住処になっています。

 外出自粛中のゴールデンウイークは運動不足解消のため、名古屋市郊外でベランダからは田園風景が広がる静かな場所に住む私は、近くに大きな池もあることから、近所の畑から池を一周するなど1時間ほど散策することを日課にしました。歩く人もほとんどいないので、気兼ねなく歩けます。
 キジは今が繁殖の時期なので、雄は縄張りを主張して羽を羽ばたかせながら「ケーンケーン!!」と大きな声で鳴いています。間近で観察できるので、力強い羽音まで聞こえ、そのたくましさに見とれてしまいます。他にも、ケリ・カワウ・ヒバリ・カイツブリなどさまざまな野鳥たちに出会い、外出自粛による憂鬱な気持ちをしばし忘れさせてもらいました。

 

 緊急事態宣言解除に伴い、平和公園での探鳥会も再開され、ピースあいちは6月9日(火)から再開しています。
 梅雨時ではありますが、写真展をご覧頂いた後は平和公園まで足を延ばし、野鳥たちの姿を探してみてはいかがでしょうか?