◆山桜咲き、野鳥飛び交う里山へのご招待
ボランティア 佐藤 和夫

                                           
 

 思いがけない新型コロナウイルス感染症禍による外出自粛要請等で、皆さんたいへん窮屈な毎日を余儀なくされておいでのことと思います。こんな時だからこそ、空気の澄んだ自然の中に身をゆだねて気分をリフレッシュされては如何か?…とのご案内です。

展覧会場の様子1

平和が丘野鳥の会探鳥会

 

 「ピースあいち」からほど近い、平和公園南部地区に広がる里山案内です。ピースあいちの前の道を西に向かって5つ目の信号「平和堂東」交差点のすぐ南側に展開する「平和公園南部地区」の里山です。

 

 平和公園は、名古屋市の戦災復興土地区画整理事業の一環として市内に点在する279寺の墓地約19万基を集約するために造られた墓地公園です。道路を隔てた南側の地区はかつて名古屋オリンピックの開催予定地となりましたが、幸か不幸かソウルに敗れて手つかずの自然がそのまま残された、とても貴重な里山地区となっています。

 

 この里山では春には山桜、コブシやモクレン、レンギョウなどの花が咲き乱れ、野鳥観察の貴重なフィールドともなっています。私が所属する「平和が丘野鳥の会」では毎月第4土曜日の朝8時から、この里山で定例探鳥会を行っています。

展覧会場の様子1

カワセミ

 

 人気なのは「カワセミ」(空飛ぶ美宝堂?)、「オシドリ」(おしどり夫婦などと云われますが、オスは子育てには全くタッチせず、翌年には別のメスとカップルになる?)や「オオタカ」などです。
 オオタカは「愛地球博」の会場を海上(かいしょ)の森から愛知青少年公園地区に変更させた絶滅危惧の貴重種ですが、かつては愛知東邦高校すぐ脇のこの里山で子育てをし、バードウオッチャーの注目を集めました。

 

展覧会場の様子1展覧会場の様子1

上:オシドリ 下:オオタカ

 ピースあいちでは、5月の愛鳥週間にちなんで5月9日~30日まで2階プチギャラリーで「平和公園で観られる野鳥たち」写真展を開催予定でしたが、残念ながらコロナウイルス禍による臨時休館のため中止となっています。
 パンデミックと言われるこの非常事態が一日も早く収まり、皆さんに可愛らしい「野鳥たちの写真展」を観てもらえる日の来ることが切に願われます。