◆ピースあいちで平和学習◆市内随一の戦争資料館
名古屋市立香流小学校教諭 加藤 洋将

                                           
 

 香流小学校は、毎年6年生の校外学習で、ピースあいちを訪問させていただいています。
 私個人としては、前任校の天白区の原小学校に勤務している際に、戦後70年の年に学芸会で戦争を題材にした劇に取り組むにあたり、その事前学習のために子どもたちが見学できるような施設はないかと探した結果、「戦争と平和の資料館 ピースあいち」に辿り着きました。

展覧会場の様子1

「第7回寄贈品展―時をつなぐモノたちの声」の見学

 初めて見学した際に、まず感じたことは、「展示物の多さ」でした。日本兵が身に着けていた物から、戦時中の市民生活に使われていた道具まで、名古屋市内の他の戦争資料館とは比較にならないくらい、多くの展示物がありました。
 また、館内を案内して下さるスタッフの方の存在もとてもありがたく、展示物について、小学生の子どもたちにも分かりやすく説明をして下さいました。
 さらに、毎回必ず行っていただく戦争体験者の方からのお話は、何よりも価値のあるものだと思います。毎回違う方から話を聞かせていただいているのですが、実際に戦争を体験した方の話というものは、資料には載っていないような内容が多いだけでなく、「戦争」というものを肌で感じられるような、大変心に刺さるものがあります。

展覧会場の様子1

戦争体験者の話を聞く香流小の生徒たち

 今年は、戦後75年という節目であり、戦争体験者の方が少なくなってきている今、未来を担う子どもたちが戦争について学ぶことの重要性は、ますます高くなってきています。
 子どもたちが戦争体験者の方から話を聞き、それを更に後の世代に語り継いでくれることを願い、今後もこのピースあいちへ子どもたちを連れてくることが、私自身の小学校教諭としての役割の一つであると思っております。今後とも、子どもたちの平和教育のために、お力添えの程、何卒宜しくお願いいたします。