ときどき事務局だより◆常駐ボランティアの目から   
事務局次長 庭山 輝男



加藤さんと堀田さん

夏の特別展「水木しげるの戦争と新聞報道」

 年間来場者数の4割を超える方々が来館される夏の企画展の時期もなんとか乗り切ることができました。振り返ってみると7月16日からの特別展「水木しげるの戦争と新聞報道」が第一週目の来館者数277人でスタートしました。

加藤さんと堀田さん

夏の戦争体験語り

 

 そして、8月1日から15日の間で延べ12回、1階の交流会場で行われた「夏の戦争体験の語り」シリーズも、新設された「語り手支援チーム」の活躍によりなんとか、乗り切ることができました。

加藤さんと堀田さん

来館者8万人達成

 8月8日には開館以来の来館者数が8万人達成のセレモニーを行いました。そんななか、特別展の記事が中日新聞に大きく載った8月15日は、残念ながら、台風の影響で(名古屋市に暴風警報が発令)休館日とならざるをえませんでしたが、8月17日には300人を超える来館者が来られました。そして企画展最終日の9月1日には118人もの来館者数をかぞえ、最終的には3103人の来館者数まで伸びました。
 企画展を観られた来館者のアンケートですが、
「数年前にテレビでピースあいちのことを知り、ずっと行ってみたいと思っていました。今回、私の好きな水木しげる先生の企画展が開かれることを偶然ネットで知り、さらに『行きたい!』という気持ちが強くなり、念願がかないました。自分は戦争のことを全然まだ知れていない、まずは知ろうとすることが大切だと、展示や貴重な体験談を通して改めて感じました」(20歳)。
「水木しげる目当てできましたが、そのおかげで戦争について、はじめて深く知ることができました。より多くの人にこの活動を知ってもらえたらと思いました。活動がんばってください」(45歳)
という励ましをいただき、また企画展にこられた来館者の中に、NPOの会員になられた方も予想外に多く、忙しかったが充実した時期でした。

加藤さんと堀田さん

「戦争の中の子どもたち」展でガイドの説明を受ける中学生

 続いて、10月1日から企画展「戦争と動物たち」「戦争の中の子どもたち」が始まりました。この企画展中の小・中学校の団体来館学習の申込みが年を追うごとに増加しています。
 10月は8校の約600名、11月は7校の約500名。小・中学校以外にも、例年来ていただいている大学のゼミや一般社会人の方々の団体来館申込みも飛び込んできており、団体来館される方々への展示ガイドや戦争体験の語り手さんの手配などで、担当の方々はおおわらわの状態です。
 来館者だけでなく、現地へおうかがいして戦争体験談をお話する、平和支援事業や個別の語り手派遣依頼も10月、11月は集中しており、語り手の手配では、四苦八苦の状況が続いています。

 

 そのような状況下、最近2人の大学生と高校1年、2年の学生がボランティアの仲間に加わりました。大学生はある大学の同じゼミの方ですが、相談しての申し込みではなく、たまたま申し込み時期が重なったとの事です。お二人とも「お試しボランティア」後、登録され、そのままいろいろな活動を体験されていました。高校生は愛知県一宮市と岐阜県関市の方です。遠方からの参加にもかかわらず、月1回の土曜日の参加ということでスタートしました。
 平均年齢69歳だったピースあいちのボランティアも若返り、新風が吹き込んできました。どのように変わっていくか、楽しみな今日このごろです。