桜丘高校「ピースリレー900」◆星野村から豊橋まで900キロ完走!
                                
 

 台風一過、秋晴れの10月13日、桜丘高校の「ピースリレー900」D区間がピースあいちを出発しました。この日は生徒2人と伴走の先生1人で約40キロ先の岡崎城まで自転車で走ります。

展覧会場の様子1

国道1号線に出て岡崎城まで約40キロ、出発!(10月13日)

 最終の走者となったのは、加藤誠也君と山本大雅君。二人とも3年生です。「自転車は通学のときと遊びに行くときに乗るぐらいで…。走りながら一人でも多くの人に平和を発信していきたい」「修学旅行で沖縄へ行って、現地の人にいろいろお話を聞いて…。平和の思いを伝えていきたい」と、話してくれました。

 「ピースリレー900」は、学園の「平和の塔」建立30周年を記念して「平和の火」の原点である福岡県星野村から、愛知県豊橋市の桜丘高校までの900kmを、総20名の生徒たちが核廃絶や世界平和を訴えながら自転車で走るという企画です。
 7月22日福岡県八女市星野村から出発したリレーは、A区間(九州・中国地方)、B区間(中国・近畿地方)を走り続け、C区間のゴールは8月22日、ピースあいち。そして10月13日、D区間はピースあいちから学園祭の行われている同校へ向け出発しました(翌14日、岡崎から豊川海軍工廠に立ち寄り、桜丘高校に無事到着したとのことでした)。


展覧会場の様子1展覧会場の様子1

左/米原から75キロ、ピースあいちへ到着(8月22日) 右/真っ黒に日焼けした生徒たちの背中にはユーモラスなメッセージ(8月22日)

 

 学園祭では、このピースリレーの報告と先々で寄せられたメッセージも紹介するということです。「たくさんの有名人にこの取り組みへのメッセージをお願いしたところ、アグネスチャンさん、加藤登紀子さん、吉川晃司さん、黒柳徹子さん、坂本龍一さん、さだまさしさん、サンボマスター、本田圭佑さん、広島カープなどからもメッセージをいただいたんですよ!」とのことです。




「原爆の火」は、福岡県星野村出身の山本達雄さんが1945年8月6日、広島市に向かう列車の中で被爆し、焼野原で9月になっても燃え続ける火を手持ちのカイロにうつし、故郷の星野村に持ち帰ったものです。 以来23年間、山本家の仏壇でその火は灯し続けられ、その後1968年、星野村がこの火を「全村民の平和への願い」として受け継ぎ、村役場に灯しました。1988年国連軍縮特別総会へ星野村の「原爆の火」が運ばれた際、豊橋市でランプに保存されました。学園祭で平和企画を行った桜丘高校にその火が展示され、1989年正式に分火。以来30年間、校内で灯し続けられています。