◆ボランティア雑感 ◆きっかけは「語り継ぎ手」募集   

                                              ボランティア  海岸 栄一

                                                
 

  私は名古屋市名東区に住み10年位になります。近くに「ピースあいち」があることは知っていましたが、沖縄や広島の様に名古屋にも戦争資料館があるのだなと思っていました。以前一度「いわさきちひろ展」を見学しましたが、私がボランティアのメンバーに加わるとは夢にも思っていませんでした。

 私がボランティアを始めたきっかけは、ラジオ放送で「語り継ぎ手募集」の話を聞いたからです。私の前職は旅行会社の社員でした。修学旅行で沖縄や広島に添乗員として同行した際、各地で戦争体験者の講話を聞く機会を得ましたが、講話をしてくださる方々はみなさまご高齢でいずれはこのようなお話を直接聞く機会は無くなるのだろうなと当時は漠然と考えたものです。
  そして、戦争に関する報道を見聞きする度に戦争の悲惨さを知りながら戦争のなくならない地球、現代社会に疑問を持っていたことは事実です。そんな中、「語り継ぎ手募集」の事が記憶に残り、近くでもあるので一度話を聞きに行ってみようと訪ねたのがきっかけです。

絵はがき

展示作業中の筆者

 今は現役で仕事をしていますのでなかなか「語り継ぎ手」に踏み込むことはできません。不定期ですが月1回のボランティアで経験を積み、今まで知らなかった戦争に関することを学んでいるところです。
 また、精力的に活動している諸先輩方の後ろ姿に頭が下がる思いです。このような小さな個々の方が結集して継続していくことが大きな力となり、地球上から戦争をなくしていくのだろうと感じています。