◆ボランティア雑感 ◆利用者目線の運営、展示を体験   

                                               23歳男性

                                                
 

  私は2日に分けてボランティア活動の体験をさせていただきました。
 大まかな体験内容としては、1日目は来館していただいた来館者を迎える受付業務を午前中に体験し、午後には2階、3階の案内係を行いました。午後には休憩する時間も設けてあるそうで、その時間にほかのボランティアの方とお話をさせていただけました。様々な経歴の方がいらっしゃってジャンルを超えて交流する楽しみも感じることができました。また、私は皆さんと年が離れていましたが、気にすることなく気さくに話しかけてくださいました。冗談を言ったりして場を和ませてもらったりと暖かい雰囲気が満ちていると感じました。こうした交流の積み重ねが、企画展示の話し合い等の充実にも繋がるのではないかと思います。
 もちろん来館者に対する真摯な対応がミーティングの時間にも見られ、今日はどんな方が来館されたか等の情報交換も積極的に行われていました。展示物の努力だけでなく、こうした情報交換の努力も目の当たりにできて、利用者目線では見ることができない博物館の運営の体験もすることができました。

絵はがき

展示作業に参加する筆者(中央)

 2日目は午前中だけの体験でしたが、新たな企画展示「たった8分間で奪われた2000人のいのち」の展示作業を行いました。見る人の目線にあった配置や展示物によって変わる展示方法、等間隔に間をとることや歪みが発生しないような気配りを同時に行わなければならないという配慮の多さに驚きました。
 初めは慣れずに手間を掛けましたが丁寧に指導していただけたことにより、最後の方はスムーズに手伝うことができたと感じます。この日は、利用者からはなかなか感じることができない博物館側の部分をたくさん目にして、博物館側がどれほど利用者に対応しようとしているかが実感できました。