◆ボランティア雑感◆「若いね」と言われて…  
ボランティア  川越 敏行            

                                           
 

  昨年(平成29年)7月からピースあいちに月に1~2回通い始めました。私はその時65歳でしたが、行くたびに皆から「若いね。頑張ってね」とよく言われました。その時のボランティア全体の平均年齢が約65歳で、私はちょうど平均に当たります。

絵はがき

図書の整理をする川越さん

   一般に、65歳と言えば、定年退職して間もない頃で、だんだんと老け行く年代と思われているので、「若いね」と言われるのはうれしい反面、意外でありました。
 ピースあいちは近年、「次世代交流チーム」など若い人の参加が多くなってきましたが、実際の活動は主に私より年上の先輩方が担っている面があります。会では世代交代が課題になっていて、そういう意味の期待を込めて「がんばってね」と言われたのでしょう。その期待に応えられるよう活動に励みたいと思います。

 参加して間もない頃、2階で案内係として待機していると、80歳を過ぎたと思われるおばあさんが声を掛けてきました。戦地(東南アジア)で亡くなった父親の「死亡告知書」を寄贈したいとのことでした。しかし、その日は寄贈品を受け付ける日ではなかったので、後日持って来てくださいと伝え、詳しい話を聞いたり、持って来られた死亡告知書を拝見することはしませんでした。ただ、おばあさんからは、父親を戦地で亡くした悔しさ、憤りが伝わってきて、それが強く印象に残っています。 

 「戦争をなくす」ためには何をしたらいいのか、時々考えることがあります。当会の活動はこれについてヒントを与えてくれています。
 たとえば、当館2階の展示は、先の大戦がどのように進み、国民は戦争をなぜ防げなかったのか問いかけています。1階の展示では、地域紛争が絶えない国際社会の中で、平和の実現を目指したいくつかの活動が紹介されています。その他、企画展や講演会など多彩な活動が展開されています。
 当会での活動を通して、「戦争をなくす」ために何をしたらいいのか、考えを深めていきたいと思います。