今月の「ピースあいち」◆来館者アンケートより           
   



暑い暑い夏が終わり、9月からは小中学校の生徒たちをはじめ、団体での来館が増えています。来年度の企画展の準備も始まっています。今回は、本当にたくさんいただいた夏の来館者アンケートの続きをご紹介します。

■アンケートより

自分から知ろうとしないと戦争のことは知れないし、恐ろしさも知らないままだから、戦争について知るということが平和への第一歩だと思う。(16歳女)

愛知でもこんなにも激しい空襲があったのだなあとひどく衝撃を受けました。私の住んでいる街、兵庫県の明石市や隣の神戸市では、こういった大切に残して伝えていかねばならない資料館などがないので、地元でもいつか資料館ができたらいいのになあと改めて思いました。(28歳女)

1階・2階で戦争というものがどんどん人から立ち止まって考えることを失わせ、どんどんエスカレートしていくさまがよくわかり、人間というものがそういうものである事を忘れてはいけないと思い知らされます。3階の原爆の絵は、実は我が子が基町高校の卒業生だった事もあり、時々目にしている絵もありました。描く過程で子どもたちなりに悩み、苦しみながら描くこの絵は何度見ても強く心に訴えられる絵だと思います。(51歳女)

2階の展示室で15年戦争から終戦までのパネルを見ました。自分が学生のころ歴史授業で学んではいたが、それは大まかな内容であり、名古屋を重点とした戦時下の様子を初めて学ばせてもらい胸がえぐられる思いがしました。3階の絵の展示はさらに重苦しい絵がたくさんあり、中には目をおおいたくなるものもあり、今この時代に生きていられることに感謝します。(43歳女)

小学3年の息子と1歳の娘といっしょに来ました。戦争を知らない高校生たちが体験者の話をきいて絵を描くという企画に興味があり来ました。館内を係の人にたっぷりと説明していただき、息子も分かりやすかったと思います。父が長崎出身なので、また近いうちに長﨑も訪れてみたいと思います。(44歳女)

3階で見た絵は思いがありありと伝わってきました。広島平和記念館へも行きましたが、そこよりもリアリティがありました。改めて伝える事を学びました。(22歳女)

自分と同じ年代がここまで戦争について関心を持っているのはすごいと思いました。改めて戦争がばからしいと思ったので、こんなことが二度とおきないことを願います。(17歳男)

基町高校の生徒らの絵がきていると知り、寄らせていただきました。私自身原爆を知らない者として、原爆を伝えようとしている身としては、同じ視線を持つ者の力を感じ、勇気づけられました。(23歳男)

私のひいおばあちゃんが100才を越えていて、戦争の話を何度かうかがったことがあり、とても険しい表情だったので、私も戦争には反対です。ひいおばあちゃんもそうですが、実際に体験した人に話を聞くといっそう戦争に対する怒りがふえます。そして、私は戦争がなく、みんなが安心・安全・平和で暮らせる未来がくればいいなと思います。(13歳女)

体験を聞き、戦争というのは「悲しい」「苦しい」でもなく言葉にもできないようなものであった。戦争を体験した人の「絶望」は、僕たちには分かりません。しかし、「絶望」を後世に訴えなければならないのです。(13歳男)

ピースあいちに来るまでは、戦争に関しての「怖い」という漠然とした感情しかなかったのですが、こうして展示を見てピースあいちの方々の話を聞いてみて、やっと日本にどのようなことが起きて“何が怖いのか”について自分なりに知ることができたと思います。毎年学校でも戦争についてのレポートをやっているので、その時に今日ここで学んだ事を参考にしたいと思いました。(14歳女)

子ども達二人と一緒に来館することができ、ようやく祖父母からのバトンを渡すことができたように思います。(45歳女)

「毎年夏になると思い出す」という言葉が強く残りました。形としては終わっても、心の傷は一生残ると思うと恐ろしいです。その傷や痛みを少しでも分かろうとする気持ちが大切だと思いました。(17歳女)

丸木位里・俊さんの絵は知っていても現物を見る機会はなかった。高校生が描くヒロシマは、体験者と描く若い世代のふれあい・交流がすばらしいと思った。つらい体験は忘れたい気持ちが強い。それを思い出して語る方もかなりきついものと思う。またそれを受けとめようとしながらも、聞く、たずねる高校生の方も大変だったと思います。でも、そうしたことで実現したものは、多くの人にみてもらい、読んでもらいたいものと痛感しました。戦争のない世の中へと若い人の心が導かれますように。(70歳女)

何度来ても考えさせられます。また、高校生の描いた絵はどれも真剣な取り組みによってなされた強く印象に残るものばかりでした。金城中学の取り組みにも感心しました。(63歳男)

祖父や祖母から聞くことができなかった戦争中のことをさまざま知ることができました。兵士のことだけでなく、女性や子どもがどのような暮らしをしていたのかがよく分かりました。知れば知るほど胸が苦しくなりました。ぞう列車の展示も大変参考になりました。学芸会では戦時中のことが今の子どもたちに少しでも伝えられるよう、ここで知ったことを生かしていきたいと思います。(41歳女)