映画「標的の島 風(かじ)かたか」の上映会、是非、ご覧ください!        
ボランティア 吉田  稔



 沖縄企画展「沖縄の『こころ』-追悼 大田昌秀と儀間比呂志展」の関連イベントとして、2018年6月2日(土)午後1時半より映画とトークのつどいが開催されます。

午後1時半~1時55分 大月ひろ美さんの沖縄トーク
午後2時より        「標的の島 風かたか」上映   事前予約制 052-602-4222   

展示室

 この映画は、2017年3月に一般公開されて、沖縄の現状をしっかり伝える映画としてたいへん評判となり、2017年度「キネマ旬報・文化映画部門第2位」に選出されました。
 三上智恵監督は東京生まれですが、大阪・毎日放送のアナウンサーを経て琉球朝日放送に入社し、住まいも沖縄に移し、ワイドニュースのメインキャスターとして話題のドキュメンタリー特番を撮り続けました。放送ウーマン賞、ギャラクシー賞などを受賞しています。
 その後、ドキュメタリー映画監督となり「標的の村」「戦場ぬ止み」を制作し、さらに数々の映画賞を受賞し沖縄の米軍基地問題を取り上げ続けています。

 最新作品「標的の島 風かたか」は、沖縄本島の辺野古の新基地建設、高江のオスプレイのヘリパッド建設、そして宮古島、石垣島の自衛隊配備とミサイル基地建設問題を真正面から取り上げています。そういった現実と問題を描きながら、沖縄の人たちが持つ県民性なども浮き彫りにしていきます。それは、大学で沖縄民俗学の講座を持っている三上監督の多様な表現の表れです。またそれは、沖縄の人々の柔軟性でもあります。
 タイトルは、2016年6月に米軍属女性暴行殺人事件被害者追悼集会での稲嶺進名護市長による「我々は、また命を救う『風かたか』になれなかった」の発言から取られ、「風かたか」は風よけを意味します。
 沖縄の問題だけではなく、日本に住む私たちみんなの主権や民主主義の問題として、是非、多くの皆さんに見ていただきたいと思います。

展示室展示室展示室