◆ボランティア雑感◆ピースあいちメルマガ創刊号は、私の原点  
ボランティア 丸山泰子            

                                           
 

 創刊号とともに、記念すべき100号に再び「ボランティア雑感」を書かせていただくことになりました。
 私は、今年の5月でボランティア歴9年になりますが、創刊号でボランティア雑感を書かせていただいたおかげで、これまで頑張ってこられたのだと思います。

絵はがき

エリカの花に覆われた墳墓 数字は、埋められた死者の数(ベルゲン・ベルゼン 2005.8))


 タイトルは、「アンネのバラとエリカと私」。ボランティアを始めて間もない私自身を知ってもらう初めての機会だったかもしれません。でも、残念なことが二つありました。一つは現在、購読数は400部を超えていますが、創刊当時は20部足らずで多くの方に読んでもらえなかったこと。もう一つは、テキスト形式で写真が掲載されなかったことでした。ですから今号で、私の自信作(?)だった創刊号を再び、新しい写真とともに紹介させていただきたいと思います。 

絵はがき

アンネと姉のマルゴーの墓碑(ベルゲン・ベルゼン)


 創刊号では、アンネのバラがピースあいちの駐車スペースの脇に植えられていたことが、ボランティアを決心するきっかけになった、というようなことを書きました。いつから、『アンネの日記』で有名なアンネ・フランクに興味を持ったのかは思い出せませんが、1996年には、アンネ・フランクゆかりの地―オランダのアムステルダム(アンネが日記を書いた隠れ家)、ポーランドのアウシュビッツ、そして、戦後60年の夏(2005.8)には、最期の地となったドイツのベルゲン・ベルゼン強制収容所を夫とともに訪れました。その年の3月にできた岐阜県の花フェスタ記念公園の「アンネのバラ園」には、毎年のように訪れています。 

絵はがき

我が家のアンネのバラ(2017.5)


 ガーデニングが好きな私は、我が家の庭に、アンネのバラとベルゲン・ベルゼンで見たエリカ(英語でヒース)の花を植えました。ベルゲン・ベルゼンを訪れたのは、ちょうどエリカの花の咲く季節でした。ピンク色のエリカの花が、おびただしい数の死者を埋めた墳墓を覆っていました。残念ながら北ヨーロッパ産のエリカは、寒さ厳しい荒れ地に適した植物なので名古屋の我が家ではなかなかうまく育ちませんが、アンネのバラは、毎年きれいな花を咲かせてくれています。

絵はがき

アンネのブロンズ像(花フェスタ記念公園)


 平和について考えるということは、歴史に学ぶということ。そして、現地(現場)に立ち肌で感じたことは、どんな言葉よりも多くのことを私たちに語り、教えてくれます。最後の海外旅行はどこにしようか、夫と話し合っているところです(行けるかどうか分かりませんが)。  

絵はがき

アンネの言葉が記された記念碑(花フェスタ記念公園)


 先日、まだバラの季節ではありませんが、花フェスタ記念公園に行って「アンネのバラ園」を見てきました。アンネのブロンズ像が私たちを迎えてくれました。記念碑に記された「もし、神様がわたしを長生きさせてくださるなら・・・わたしは世界と人類のために働きます」というアンネの言葉も、改めて心に刻んできました。この場所は、私に勇気を与えてくれます。今度は、バラ祭りの季節に訪れてみたいと思います。


 創刊号の「ボランティア雑感」も、お読みいただければ幸いです。 
 創刊号のURL
  http://archives.mag2.com/0001054640/20091225120000000.html