ピースあいち メールマガジンVol.99

亀岡を訪れて      
ボランティア  原田 拓郎



 
加藤さんと堀田さん

 2017年8月、京都府亀岡市の亀岡市文化資料館で開催されていた「戦争・平和展2017」を見に行ってきました。
 文化資料館内のわずかなロビーを使ったロビー展でしたが、亀岡出身で神風特攻隊や人間魚雷「回天」の乗組員だった3名の方をパネル展示し、その方々の日記や遺品なども展示してありました。閲覧用の関連書籍も置いてあり、とても充実した展示内容で、地元出身の方々を取り上げることで身近に感じ、命の尊さや戦争の悲惨さなどを強く訴える気持ちがとても伝わりました。

 8000人を超えると言われる特攻作戦による戦没者のうち、今回の3名の方にもそれぞれ人生という物語がありました。
出撃前の一時帰郷の際に、家族を心配し、弟に諭す兄の姿。
誘導・確認の任務のはずが、教え子たちだけが特攻し、自分は帰還し続けることに耐えられず、自ら特攻を志願した教官の姿。
成績優秀だったにも関わらず、16歳で少年飛行兵に志願し、20歳で散った若者の姿。

 愛知県豊田市で結成され、神風特別攻撃隊として沖縄方面に出撃した「草薙隊」は計3回の出撃で63名の方が戦死されました。
一時帰郷の際、みんなの前では明るく振る舞いながら、ひとり母校を訪ねた歩いた若者。
初恋の人に写真だけを託し、その幸せを願って飛び立った若者。
有名な最後の早慶戦を戦って、学徒動員された学生。
 その中にも知られることのない人生がありました。

 初めてピースあいちで参加した企画展「戦争と若者たち」でも、「きけ、わだつみのこえ」から数名の方を取り上げ、その方々の物語を展示しました。それが原点となり、私のやりたいことは明確になりました。
 戦後73年目を迎える今年、ますます故人を伝える証言を得ることは難しくなり、知られることのないままの人生が埋もれてしまいます。少しでも多くの人生に光を当てることで、現代を生きる若者と何も変わらない日常や青春が、戦争によって奪われたということを、知ってもらうきっかけになるような活動を目標にしていきたいと思います。