1年を振り返って      
事務局長 宮原 大輔



 

 ピースあいち設立10周年目のこの1年を振り返るにあたって、ピースあいちのホームページ(以下HP)の「過去の企画展・催し」を開いてみました。
 見ると、1年間に、
1)丸木位里・丸木俊「原爆の図」と市民が描いた「原爆の絵」展
2)「名古屋大空襲展」-名古屋城が炎上した5月-
3)知られざる沖縄の真実-ハンセン病患者の沖縄戦-
4)ピエゾグラフによるいわさきちひろ展
5)15歳の語り継ぐ戦争『金城学院中学生の壁新聞と平和かるた』
6)peace nine2017巡回展
7)「平和を願う 絵てがみ」展
8)教科書にみる日本国憲法三原則
という企画展が開催されたことがわかります。

 
加藤さんと堀田さん加藤さんと堀田さん加藤さんと堀田さん加藤さんと堀田さん加藤さんと堀田さん加藤さんと堀田さん加藤さんと堀田さん加藤さんと堀田さん

この1年間の企画展などのチラシ

 

 そして開催中の「企画展・催しのお知らせ」には、「ピースあいち第5回寄贈品展―戦争を語り継ぐモノたち―」が紹介されていて、今年は合計9つもの企画展が開催されました。
 10周年記念事業の一つにHPリニューアルがあり、このようにHP上で「過去の企画展・催し」が見られるようになりました。これからも企画展はHP上に追加され、蓄積されていきます。みなさんもHPをご覧になって、この1年を振り返ってみませんか。

 
加藤さんと堀田さん

記念式典で乾杯の音頭をとる宮原さん

 

 イベントとしては、5月に「10周年記念式典・パーティー」がありました。来賓をお招きしての式典や安斎育郎先生の記念講演会、大勢のボランティアさんや外部の関係者の方々にも集まっていただき、楽しいひと時を共有した記念パーティーでした。この時期、「ピースあいち10年のあゆみ展」も開催されました。

 
加藤さんと堀田さん

 

 ピースあいち10年の活動をまとめた『戦争と平和の資料館ピースあいち開館10周年記念誌 希望を編みあわせる』が完成して、式典・パーティーで参加者に配られました。誌上では3つの座談会があり、この10年間が生き生きと語られています。
 「10周年記念募金」には目標を上回る募金を寄せていただきました。ありがたいことです。
 1年間の活動のすべてをここであげることはできませんが、設立以来10年間の活動の集大成の年であったことは間違いありません。

 組織というものは時間と経験知の総和だそうです。ピースあいちにかかわっている人々の経験に10年を掛けたものは、どれほどのものになるのでしょうか。平和を願う大勢の方々の多くの時間と労力でピースあいちが成り立っていることを痛感いたします。

 さて、中日新聞東京新聞の「平和の俳句」は戦後70年の2015年の元日に始まり、今年で終了するそうです。ピースあいちの運営委員の稲田浩治さんが投稿し、今月12日に掲載された句をご紹介します。

    戦車にはあらず直進コンバイン

 米を刈るコンバインのキャタピラは戦車を連想させます。しかしコンバインが進むのは収穫のためであり、戦場ではありません。平和に向かって直進するコンバインです。私は、このコンバインはピースあいちに違いないと思いました。

 そして「平和の俳句」の欄の上の記事は、ノーベル平和賞の授賞式で被爆者であるサーロー節子さんが演説をしたという記事でした。「核兵器は『必要悪』ではなく『絶対悪』なのです。」「核武装した国々の当局者と、いわゆる『核の傘』の下にいる共犯者たちに言います。私たちの証言を聞きなさい。」と、力強く感動的な内容でした。
 2017年を送り、新しい年を迎えようとするとき、ピースあいちにふさわしい記事でした。

 気持ち新たに2018年に踏み出しましょう。