今月の「ピースあいち」◆来館者アンケートより           
   



暑さが厳しい中、連日たくさんのご来館。この夏休み既に2500人(8月17日現在)を超える方々にご来館いただいています。親子連れ、学童保育の子どもたち、夏休みの宿題で中学生や高校生がグループで…。戦争体験のお話に耳を傾け、3階展示場ではちひろの絵本を読みふける姿がたくさん見られました。アンケートもいっぱいです。少し長くなりますがぜひお読みください。(載せきれなかったみなさんごめんなさい。)

■アンケートより

何度か来させていただいていますが、自分が親という立場になってからははじめてです。いわさきちひろさんの赤ちゃんや子どもの絵、展示パネルにあったお母さんと子どもの写真など、今までとは違った視点で見ることができました。平和を守るために自分ができることはほんの少ししかないかもしれません。でも同じ思いをもつ多くの人と連携していくことで、平和な世界はつくっていけるのかな、と信じたいです。(37歳女)

多くの小・中学生が戦争の語り部の話を静かに聞く様子に感心しました。このような機会を設けられることが素晴しく思いました。(75歳女)  

戦争は、二度とやってはいけないとはっきりわかりました。ふつうに生活できる日々、毎日が幸せです。ぜったいにミサイルを落したり、戦車をつかうことがないような世界にしたいです。(11歳男)  

戦争と平和についてあらためて考えさせられました。子どもたちに戦争のひどさ、みじめさをていねいに教えていかねばならないと思います。ちひろ展はその点でとても良い企画でした。(72歳男)  

体験談を聞きに来ましたが、企画展もとても興味深く拝見しました。戦争のことを子どもにも分かりやすく伝えるために努力している方の活動に触れられて、貴重な体験になりました。(28歳男)  

戦争は絶対にあってはならないこと、今日の「戦争体験語りのシリーズ」に多数のお子さん達がいらしている事に感動いたしました。体験者の話を聞くことはなかなか無いこと。よかったと思います。私の祖父は広島で8月6日亡くなりました。(73歳女)  

ちひろ展が素晴しかったです。子供から大人まで全世界に平和を知らせる、とても優しくて力強いメッセージだと思います。(70歳女)  

娘がいわさきちひろのファンなので(私もですが)、頑張って自転車で1時間半かけてやって来ました。おもったよりも展示が少なかったかな。(63歳女)  

いわさきちひろさんの絵は、優しい雰囲気で、戦争の醜さや悲しい話を知ることができ、少し心が楽になりました。1年に一度ほどですが、ここにうかがうと、戦争のない世界であるよう、私に何ができるのか考えさせられ、大変良い時がもてます。(41歳女)

おとうさんの会社がある場所(大幸)にたくさんばくだんが落ちてきて たくさんの人がなくなっていたのでびっくりした。(8歳女)  

「いわさきちひろ展」が見たくて来ました。こんな近くでちひろさんの絵が見れて良かったです。2階も見させていただいて、改めて戦争は絶対起こしてはいけないなと胸がいたくなりました。(48歳女)  

ちひろさんの絵は、子育て中、絵本で、また毎年のカレンダーで生活をいろどっているものでした。カレンダーの絵は、一年が終わると切り取って、額に入れて飾り、家中がちひろ美術館?! 状態でした。とても懐かしかったです。(68歳女)  

いわさきちひろ展につられて参りました。戦争体験はありませんが、親の世代が戦中の青春を送りました。実家の父の死後、保管してあった日の丸の寄せ書きを見つけました。一昨年広島の原爆ドームや記念館を訪れた時の事を思い出しました。折鶴は12年半ぶりに折りましたが、手が覚えていました。亡き父のために千羽鶴を折って以来です。生きとし生けるものたちが幸せでありますように。平和でありますように!(63歳女)  

交通の便が悪いのでなかなか来られませんが、8月が近付くと来なければと思い、会場をじっくり見ているうちに、平和の大切さをひしひしと感じます。展示が立派になって見ごたえがあります。(75歳女)  

本やTVなどで知っていても、実際に実物を目にすると、話に聞いていた「戦争」というものが現実のものになりました。祖父は大陸帰り(チフスか何かで帰国)、戦後開拓民として豊橋で酪農を営んでいました。開拓の苦労はきいたことがありますが、実際の戦地での事などは、一切口を開きませんでした。というより、今日この展示を見て「孫には言えないくらい、ひどい体験をしていたのだろう」と思いました。本当に今日来て良かったです。戦争について1年に1度でもかまわないから、振り返るべきだと感じました。(33歳女)  

資料が見やすく、勉強になりました。いわさきちひろさんの展示目的で来館しましたが、テーマに沿った展示で、とてもよかったです。(57歳女)  

西形先生のお話をうかがったあとだったので、ちひろさんの絵を興味深く拝見できました。すてきな絵で、なんだかなつかしくも思えました。2階の展示物は、写真など、言葉が出ませんでした。(女)  

いわさきちひろ展を目的に初めて来訪しました。もっと早く、ここの存在を知っていたら、子供たちが小学生の頃に連れてきていたのにと思いました。いわさきちひろ展は毎年でも、年に1回くらい開催してほしいです。(54歳女)  

いわさきちひろ展→いろいろな絵本を読みたくなりました。平和についても関心を深めようと改めて思うところです。勉強します。これからもまた来ます。(65歳女)  

今回はいわさきちひろ展に来させていただきました。絵の美しさもさることながら、その内側に秘められた子供への思い、社会への主張など、優しい描写の内側の熱い思いに心を打たれました。あわせて常設展示も拝見させていただきましたが、改めて今の時代の恵まれた環境に甘えて生きている自分の日々を反省させられました。(55歳女)

車で通過することはあっても、なかなか入館の機会がなく、いわさきちひろ展開催中にと思い家族で参りました。作者の人となりが解り、感謝です。平和な世界を望みます。(72歳男)  

三岸節子記念美術館で丸木スマさんの作品、丸木位里・俊さんの作品をみてきましたが、ちひろさんと交流のある方とは知らず、驚きました。ちひろさんの作品は、子供の頃からなじみがあり、好きな作家です。また、戦争の時代の暮らしなど実際のものを見ると、胸をしめつけられる思いです。(52歳女)  

本当は戦争の話を聞くことは大嫌い。8月15日にTVで「ほたるの墓」などやっていると、すぐに消してしまう。でも戦争は絶対反対。ここでは、ちひろを通して涙を流すことなく、戦争についてほんの少し考えられた。その時代に生きた全ての人に、それぞれ傷があったのだろうなと、思いをはせた。(女)  

父が語らなかった戦争の悲惨さを少し理解できたかと思います。終戦1年後自分の誕生日5月18日に帰宅して、祖父母、叔父叔母が大喜びしつつも、近所にはしばらく肩身の狭い思いをしたことなど聞きました。当時、この季節には戦死者の墓参りを村で行っていました。(66歳女)  

考えさせられる展示でした。金城中学生の感想集も良かった。(63歳女)  

ちひろさんの生涯における戦争体験が画家としての道を築いていったことがよく解った。絵本作家としての豊かな人生に感動。今の時代、何遍見せていただいても良いと思います。(69歳女)  

昨年父が亡くなったのを機に、様々に自分のルーツをたどることになった。その中のひとつとして叔父の戦死のいきさつ、祖父・父の名古屋での戦火体験を調べているがわからないことばかり。何故、父が生きているうちにもっと聞いておかなかったのか後悔ばかり。今、戦争を伝える大切さをしみじみ感じている日々を送る中で、ホームページ検索でこのピースあいちを知り、早々に来ました。ぜひこのような場づくり続けていってほしいと願います。いわさきちひろ展は安曇野の美術館を訪れた時とは違う視点で、じっくり考えることができました。(55歳女)  

『子どもに伝える日本国憲法(井上ひさし)』、日本国憲法のイメージがちひろの絵によって、とてもやわらかく明るく優しく身近に感じるものとなっているのには、おどろきです。(65歳女)

ちひろ展の中にいるといやな事を忘れて少女に戻った気分になります。(69歳女)

戦争の流れを改めて勉強することができました。愛知の被害にしぼった話・展示等は特に戦争を感じるものでした。とてもキレイに整備されていて、ずっと残して戦争を伝える施設であってほしいです。体験語りもボランティアの方々の解説も(言い方が適切ではないかもしれないですが)すばらしかったです。(26歳女)

ちひろ展は、ずいぶん前に長野で観たのですが、何回観ても感動します。心があたたかくなります。シベリア抑留の体験談は父以外で生で初めて聞くことができました。また来ます。(57歳女)

“鉄かぶと”と言っているその頭文字の「鉄」が実は鉄じゃないことがわかって、国は国民をだましているのかと強く思った。またアイロンが陶器でできていることも、たいへんだったんだと思った。(12歳男)

とてもくわしく教えてもらった。それほど鉄が不足していたことがわかった。自分が知らなかったことがいっぱい展示してあって、くわしく書いてあったのが良かった。またこういう機会があったら、ピースあいちに来ようと思った。(12歳男)

戦争の悲惨さが薄れつつある今、永久平和を念じて、ピースあいちの存在意義を感じ入っております。いわさきちひろ展と組んで平和の大切さを認識すること・・・大変よい催事だと思います。(71歳女)

ちひろの生きてきた人生を知り、強い志のあったことを知りました。ピースあいちも初めてきました、(55歳女)

広島、長崎、沖縄、埼玉、ピース大阪など、いろんな平和資料館を巡りましたが、なんかアットホームな感じがいいですね。いわさきちひろ展を企画されたり、これからより若い人に戦争や平和、政治について考えるきっかけになる場所が必要だと思いますが、とってもよい試みですね。定年後、一人旅であちこち巡っています。教員時代は平和学習や青年部と平和の催しを企画して、沖縄・広島・長崎・埼玉・東京などをまわっていたことが懐かしいです。カープの応援にナゴヤに来ましたが、ここを知れてよかったです。(61歳男)

近くに居りますが、なかなか見学ができなくて、今回大好きないわさきちひろ展があり、本当にうれしくなって来ました。戦争の悲惨を身に痛切に感じ入りました。(74歳女)

毎日のちょっとしたことが、平和であるってことを今日語り部の方のお話を聞いて、改めて思いました。毎日のごはんがたべられる、おふろに入ることができる、勉強ができる…しあわせは本当にちょっとしたこと。それを大切にしたい。(40歳女)

軍隊内での暴力のすさまじさ、人権など全く関係なしの世界、アメリカ軍の中でも当時暴力はあったと思いますが、レベルが違う。自分の父親も殴打されたと話はしていましたが、中野さんの場合は、もっとひどい状態であったと思いました。(68歳男)

いわさきちひろ展の感想です。ちひろの人生に触れることができ、たいへん感激しました。芸術が平和を創ることが作品から分かります。ピースあいちとしての平和の理念がこうした展示に発展したことをうれしく思いました。皆様の勉強ぶりが眼にみえました。

戦後生まれですが、何も知らなく今まで生きてきましたが、やはりいろんな情報に耳をかたむけなければいけないと、つくづく思いました。(65歳女)

家が名東区なので、機会(展示)があるたびに出かけてきました。今回はちひろを含めて戦争に対する思いが展示され、見る者のハートの中に静かに訴えるものがありました。それぞれの思いが、いのちを大切に、平和に生きる毎日に、努力をそそぎたいと思いました。(82歳女)

せんそうがとてもつらいことだとわかった。(8歳女)

名古屋に引っ越してきてから、ずっと「戦争体験語り」に子どもを連れて来たいと思っていました。数年してようやく今日来ることができました。祖父母も遠方で会いに行けない、または鬼籍のため、たいへん貴重な体験談をありがとうございました。知っている(学んだ)つもりの戦中が、自分の知識がいかに薄っぺらいか気づきました。(35歳女)

ちひろ展を見たくて来館しましたが、やはり戦争の犠牲になった方々の辛さは、この時期だけではなくて、決して忘れてはいけないと改めて痛感しました。(45歳女)

ヒロシマ当時の記憶がある者です。若い世代へこうして伝えられることが平和へつながっていくと願うばかりです。戦争を知らない世代へ、二度とくり返してはならないと学んでほしいです。(81歳女)

名古屋大空襲はまえからしらべていたけれど、資料があまり残っていなくて、ピースあいちへ来たら、とてもすごい資料がいっぱいありました。戦争は決してまた起きてはならないと思いました。今自分たちが戦争経験者から話を聞き、他の人や自分たちの子どもに伝えて、とぎれないようにしないとだめだと思いました。(29歳男)

祖母に戦争のことが知れる資料館があると教えてもらい娘(中2)と来館しました。愛知を中心とした戦争のことを学べ、母子ともによかったです。(41歳女)

父も軍隊にいましたがやめて、終戦時は開拓団の仕事をしていました。20年7月末、一般人の根こそぎ招集でソ連に抑留され、25年ごろ帰ってきましたが、少し神経が侵されていました。軍隊のことはあまり聞いていなかったので、貴重なお話ありがとうございました。私たち家族も8月のソ連参戦により逃避行の末21年秋に帰国しました。最後におっしゃった「何ができるか」「何をしなければいけないのか」心に重くのしかかります。(80歳女)

証言もよかった。若い人達がきてくれていることに感動。新聞報道(中日)も何回か取り上げていたのもよかった。ちひろの絵はかわいすぎるが、唯一ベトナム戦争の怒りの母子は、わかる。金城中学の毎年のとりくみに感謝します。(68歳男)

いわさきちひろ展とてもよかったです。心がほんわか、そして洗われました。遠路来ただけの甲斐がありました。(62歳女)

戦時中の展示物、当時の貴重なものが多く、説明も丁寧に添えられ、分かりやすかったです。「いわさきちひろ展」のことは知らずに来ましたが、印刷物より原画は透明度が高くて美しく、絵の美しさから純粋に平和の大切さを教えられました。(46歳女)

中学生の広島平和学習旅行の感想文「平和新聞」を読んで、知らないことを知って、はじめて平和の大切さに気付かされたと知り、自分もそういう体験を何度もくり返して学び、知っていくことが増えていることを改めて感じることができた。このピースあいちの存在の大切さを知りました。夏休みは旅行の中で平和を考える催しに参加しています。(57歳女)

「焔のなかの母と子」(いわさきちひろ)で描かれる目は、ミュシャの絵や丸木位里・俊さんの絵に通じます。次世代の子どもが体験しませんように。(66歳女)

毎年1回は足を運ばせていただいています。いつも母といっしょでしたが今年は私一人です。今学校も広島や長崎に修学旅行にいっていないようで…戦争を教えない今、本当にこわいですね。(53歳女)

5月3日と8月15日はここに来ます。私は日本国憲法と同じ古稀です。直接戦争体験はありませんが、オヤジが傷痍軍人でした。戦争のにおいぐらいはかいだ世代です。昨年来たときは「きな臭さ」などと話しましたが、今年は「爆発寸前」です。ここに来ると暗い気持ちになりますが、目をそむけてはいけないなと感じます。(69歳男)

いわさきちひろ展の企画に誘われて来ました。年に1度でもいいから来てみるべきと思います。ただ今回のようにちひろ展がきっかけになるということもいいなと思います。『井上ひさしの日本国憲法』こういうものがあることを初めて知りました。(65歳女)

初めて来たとき戦争体験を聞き、とても心に残りました。民間で頑張って運営されているということで応援しております。いつまでも施設がここにあってほしいです。また来ます。(女)

母(昭和2年生まれ)から愛知時計で働いていた頃の話を何度か聞いたことがあります。その時母が「私たち若い女の子が作った部品で飛ぶ飛行機で戦争するんだから、日本は負けるだろうなあと思いながら作業していた」と言っていました。むなしい思いを抱かえながら毎日を送っていたと思います。戦争を語り継いでいかなければならないと思います。(58歳女)

戦争の悲惨さ、おろかさ、どのように戦争に突き進んでしまったかなど、本当に勉強になりました。今世の中があやうい方向に向かっているようで不安です。子や孫たちがおだやかに暮らし続けていくことができるよう、今声を出していかなければと痛感しました。(65歳女)