５月１４日、ピースあいち１０周年記念式典とパーティーを開催　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　

　５月１４日(日)、ピースあいち１０周年記念式典とパーティーが開催されました。１０年前の５月４日、抜けるような青空のもと開館した「ピースあいち」。１０周年を祝うこの日も青空。公職者の方々、平和団体、会員、ボランティアなど80名を超す皆さまにご参加いただき、新たな船出を迎えることができました。

記念式典
午前１０時３０分からは、「ピースあいち」で80名を超えるご参加をいただき記念式典。

　ＮＰＯ平和のための戦争メモリアルセンター設立準備会理事長・森嶌昭夫の主催者あいさつ。
　「戦争は市民にとって最大悪である。１０年前の開館時より戦禍を若い世代へ伝える施設の意義が大きくなっている。より一層の協力・指導をお願いしたい。」
　そして、ご来賓の方々のご紹介、愛知県県民生活部長の鳥居保博さん、愛知県会議員の富田昭雄さん、東京大空襲・戦災資料センター主任研究員の山辺昌彦さんから祝辞をいただきました。また、東京大空襲・戦災資料センター館長の早乙女勝元さん、ひめゆり平和祈念資料館館長の島袋淑子さん、衆議院議員古川元久さんからいただいたメッセージの紹介。

　続いて、立命館大学国際平和ミュージアム名誉館長・安斎育郎さんの「平和博物館の現状とその役割」と題しての講演がありました。
　「日本の平和資料館は世界で一番多く、世界平和に対する日本への期待は高い。広島平和記念館など大きな資料館は年間数十万人の来館者を迎えているが、市民運動でつくられた「ピースあいち」のような資料館も全国各地で奮闘している。2020年には日本で平和博物館国際会議が開催される」と。また、観て、感じて、考えて、一歩踏み出せるような展示、展示を通じて人々に語りかけるガイドのあり方などについてもお話しいただきました。

　　「ピースあいち」のボランティアでつくる朗読グループ「オリーブの会」による『希望を編みあわせる』ほかの朗読。

　閉会のあいさつは「ピースあいち」野間美喜子館長。
　「10年前すべてが初の試みだった。すばらしいボランティアに恵まれ、惜しみない多くの支援の中で孤立することはなかった。10年間で6万4千人を超える来館者を迎えることができた。戦争体験者が減り、軍事力が強まる中、沖縄を含め憲法理念が実現されるよういっそう頑張りたい。」

記念パーティー
　 記念パーティーは場所をホテル ルブラ王山に移して12時30分から。パーティーの司会は、ボランティアの乳井公子さんと岩男 涼さん。開会のご挨拶は野間美喜子館長。

来賓のご挨拶
安斎 育郎さんには、ハンカチから花束が飛び出す手品をご披露いただきました。そして、お母様の名古屋空襲の体験を描いたマンガ『あとかたの街』作者の漫画家・おざわゆきさん。

感謝状の贈呈
開館当初から10年、ボランティアなど運営を支えてきてくださったみなさん47人に、野間館長より感謝状の贈呈です。

ここでサプライズ！
ボランティア有志から「一番の功労者」である野間館長へ感謝状と花束の贈呈。突然の事に驚き、感激した館長の様子に、会場は大いに盛り上がりました。

乾杯
乾杯の音頭は宮原大輔事務局長。　

沖縄民謡を披露していただいた大城 節子さんと三線の内藤まさとさん。唄に合わせて会場のあちこちで踊りも。

「ピースあいち語り手の会」を代表して「元気で語りつづけたい」と鈴木 忠男さん。加藤たづさんからの思い出のお手紙を披露しながら、10年ボランティアの堀田 兼成さん。「50年、100年とその思いが後世に受け継がれていきますように」と河合 忍さん。歌謡吟詠を披露してくれたのは、ボランティアの東野 裕子さんと桑原 勝美さん。題目は、南雲　一廣作「ああ、対馬丸」。

ピースあいち開館10周年記念誌『希望を編みあわせる』の紹介は、赤澤ゆかり運営委員。7月18日から開催する「いわさきちひ展」の紹介は、熊本 亮子運営委員。10周年記念募金　ご寄付のお願いは、河原 忠弘運営委員。

閉会のご挨拶は竹内 宏一事務局次長。「戦争の実相を伝え、希望を編みあわせる活動を力強くすすめていくため、みなさんの一層のお力添えをお願いします」と、締めくくりました。