◆2016年度語り手の会の活動・来館団体の状況◆遠方からの来館者が増加      
運営委員・語り手の会 竹川 日出男



 2009年度に始まった「ピースあいち語り手の会」の活動も8年目に入りました。本年度は従来の3つの柱の事業のほかに新たに、2015年7月に開館した「愛知・名古屋戦争に関する資料館」から依頼を受け、8人の語り手を派遣しました。

加藤さんと堀田さん

小学校での語り風景

 

1)平和学習支援事業
  戦争に関する資料館運営協議会(愛知県・名古屋市で設置)から受託して、愛知県下の小中学校を巡る事業で、本年度は名古屋市内4校のほか、田原市、豊田市、稲沢市など愛知県下の小学校8校で実施し、1013人の児童・生徒らが聞いてくれました。
2)夏の戦争体験を語るシリーズ
  8月2日から14日までの間に11回開催し、聴衆は総勢565人に上りました。
3)愛知・名古屋戦争に関する資料館・夏休み特別企画事業
  8月6日から23日までの間に8回開催し、聴衆は123人に上りました。
4)その他の語り活動
  上記のほか、愛知県下の小中学校や各種団体からの要請に応えて語り手を派遣したり、「ピースあいち」を訪れた学校・団体に対しても語り事業や館内ガイド事業を行いました。

 こうした活動を通じて戦争体験者の語り事業は延べ79回、聴衆は総勢3473人に達しました。
 また、館内ガイドを行った団体・学校は55団体・1810人に上りました。本年は、愛知県内はもとより、大阪、長野、静岡、岐阜、三重など遠方からの来館者が目立ちました。

中学2年生女子の感想文
 戦争体験者の話を生で聞くことが、そしてその話を周りの人に伝え、後世に伝えていくことがどれくらい大切なのか、あらためて痛感しました。なかなか体験者の方の話を聞く機会はないので、今回(長崎)の修学旅行でしっかりと学んできたいです。