◆ピースあいちとともに10年◆いま 決意から10年           

     ボランティア 林  收

                                                
 
絵はがき

 高校時代、文筆関係クラブで活動し卒業した前後4学年程度の先輩後輩同士たちで呼びかけあって立ち上げたグループは“いぬふぐり”の会と名づけられ、以後住居地の散らばりも乗り越えて会合を続け、現在まで60年に至っています。
 会の名称は同名の歌『いぬふぐり』に由来し、会の集まりに際してはこの歌を唄ってきました。
 右の写真は1999年に「戦争―特に“アジア太平洋戦争”とは私にとって何であったのか」を特集して刊行した小冊子で、挿絵は植物の「いぬふぐり」です。
 『いぬふぐり』という歌は1952年、朝鮮戦争のさ中に千葉県在住の「すずきみちこ」さんが作詞・作曲されたもので、花の名「いぬふぐり」は「いぬのふぐり」とも呼ばれ、春に先駆けて道端の草むらなどで小さな淡紅色の花をつけます。以下にその歌詞を示します。


原爆の図

絵はがき

 今年、設立10周年を迎える「戦争と平和の資料館ピースあいち」の運営に取り組んでいる「NPO平和のための戦争メモリアルセンター設立準備会」が2005年名古屋市民ギャラリー矢田で、戦争資料館をつくろうと呼びかけた展示会(写真左)を観て感銘を受けた私は、2007年2月、戦争資料館開設に備えてのボランティア募集の説明会に参加しました。
 その会場ですぐ後ろの席から肩をたたかれ、振り向いて顔を合わせたのは、“いぬふぐり”の会のメンバーのひとりNさんでした。全く偶然の出会いでした。
 2回催されたボランティア研修会に参加して、いよいよ同年5月からの本番を控え、参加希望の曜日を届けておいたところ、これも偶然Nさんと一致していて、一人でも知人がいることで参加の励みとなり、私の進むべき道を力強く決意させることになりました。