◆所蔵品から◆資料ナンバー1637その他 右から読むか、左から読むか?の話 その2
資料班



新聞見出し 新聞

「大毎小学生新聞」1940年5月5日 より

 先月に続いて、横書きの文字を左右どちらから読むか、という話をしたいと思います。
 これは大毎小学生新聞。欄外の文字、新聞のタイトルの「大毎」は、右から左で書かれています。
 さらに新聞の見出しでいきなり「ふけ」。なかなかの衝撃です。ほんとは「けふ」(今日)と書いてあるのです。
 最終面には学習コーナー「自習室」があります。「算術」を見てみると、こちらは左から右の横書きです。

地図 地図 地図 地図

上から、「動乱のヨーロッパ現勢地図」
同 部分
「太平洋戦局図」1942年2月発行
同 部分

 2016年12月からピースあいちは寄贈品展を開催します。現在準備が進んでいます。2013年8月から2014年12月までに寄贈いただいたもの約310点を展示します(ちょっと前の寄贈になります)。 
 今回は地図をたくさん展示します。そのうちの2点(全体と部分)をご覧いただきます。
上の、「動乱のヨーロッパ現勢地図」の文字は「右から左」、下の「太平洋戦局図」は「左から右」になっています。
 

マッチ マッチ

マッチ
下:マッチ 拡大

 さいごに、2012年12月(37号)と2013年1月(38号)の「所蔵品から」でご紹介したマッチ箱のラベルのデザインをもう一度取り上げたいと思います。
 まず、同じマッチ箱なのに裏がえすと文字の向きが変わるものを見ていただきます。
 いちばん上は黒い背景の「笠松給油所」は右から、裏は横長のレイアウトで、全体に左から右の横書きです。中段は「味噌溜 風味芳醇」が右から、裏の岐阜駅の時刻表は左からの横書きです。下の「キャバレー マルタマ」も、裏と表で文字の向きが逆になっています。



マッチ

 ほかのもご覧ください。
 ローマ字や英語が入っているもので、アルファベット部分と、漢字・かな部分の読む向きが逆になるものを集めました。

雑誌

 標語シリーズ(?)。 右から左に読みます。


マッチ

 うっかり左から読むと不思議な気分になるもの。
 2013年1月号でもご紹介しましたが、「トツケスビ」(ビスケット)「スプツロド」(ドロップス)「ケスクフ」(フクスケ)など、インパクトのあるかたかなの並びになっています。
 空飛ぶ魚のマッチは、下に積んである箱にひらがなで「すま」「すま」「けさ」「けさ」と書いてある、ように見えて何のことかと思うのですが、魚の「さけ」と「ます」のことです。




詳しい画像はこちらからどうぞ。
http://www.peace-aichi.com/20161122_sayuuyokogaki2.pdf
ピースあいちウェブサイトの、所蔵品の紹介のページからも、バックナンバーの関連画像が見られます。よかったらこちらもどうぞ。
http://www.peace-aichi.com/05_objects.html