今月の「ピースあいち」◆来館者アンケートより           
   



絵はがき

企画展「戦争と若者 断ち切られた命と希望」  

8月の「ピースあいち」はとても賑やかです。中学生や高校生、小学生は親子で…。戦争が終わって69年目の夏。戦争体験を語る・語り手の方たちのお話に熱心にメモをとる子どもたち。戦争によって、「命と希望」を断ち切られた若者たちの想いを受け止めようと、展示の前に佇む来館者の方々…。今月もたくさんのアンケートをいただいています。


■アンケートより

戦争は、自由を取りもどすためというけれど、自由がなくなったりするだけだし、人が亡くなったり、失ったりするだけだと思った。戦争は失う物があるだけで、何もいいことがないのでやるべきではないなと改めて感じました。(10歳女)

集団疎開や学徒出陣など、私たちと同じ年頃の子どもでも、戦争をするための訓練をさせられ、自由をうばわれていた事がわかり、今の私たちは普通に学校に通い、食事をし、遊ぶことができて、幸せなのだと思った。(13歳女)

お話を聞いて、戦争のざんこくさやむざんさなど知りました。次は私たちの世代が戦争をおこさないようにしなきゃな、と強く思いました。(11歳女)

実際にセーラー服やかばん、もんぺなどを見て、戦争は大変おそろしいものであると改めて認識した。今、集団的自衛権の問題が話題となっているが、戦争はあってはならないものだという思いが一層深まった。(19歳女)

あまり生で見ることのできない貴重な資料がたくさんあり、戦時中の実状をとてもわかりやすく学ぶことができました。写真等で目にする戦争にかかわった一人一人の人間の人生が壊されてしまったのだと改めて実感し、戦争の恐ろしさを感じました。私たちが大人になった頃には、今よりさらに資料は少なくなっているでしょうし、戦争の体験をされた方もだんだん少なくなっていると思います。ネットで探せば資料はあるからと、今そこにある貴重な資料をないがしろにするのではなく、私たち一人一人がその歴史をしっかりと頭に入れ、後世に伝えていくことが大切だと感じました。(14歳女)

子どもの夏休みの研修で一緒に来ました。県外に住んでいることもあり、「ピースあいち」のような資料館があることを初めて知りましたが、戦争から70年たち、私たちは、何不自由なく生活していますが、戦争という悲惨な事実を決して忘れてはならないと思いました。戦争体験者の今村さんの語りを聞いて、少しでも親子で平和について話し合いたいと思いました。子どもに命の大切さをしっかり学んでほしいと思いました。(38歳女)

子どもの頃から核兵器におびえ、冷戦におびえ、今もまだ核があり、紛争があり、テロがあり…自分が大人になっても何も変わらないのだなと…。子どもたちが不安におびえることのない未来の姿がほしいです。(40歳女)

国のためとはいえ、若い人たちの苦しみは現在考えようもありませんが、終戦時5歳でした。自分たちに何ができただろう。今、戦争反対を言わなければ…(74歳男)

憲法9条がないがしろにされている今、若い人たち、特に子どもたちにも、もっと戦争のことを知ってほしいと思い、子どもを連れて来ました。子どもの学校では「平和教育」もなされていないようで、ちょっとがっかりです…。(54歳女)

昭和7年生まれ。何時も「兵隊さんのおでかけです」と歌いながら育ちました。なんと悲しい大きな犠牲があるのでしょうー。涙のみです。夫の兄も陸士を出て、沖縄の海で散りました。(82歳女)

このように、まとまった遺品や関係資料と、しっかりした解説に巡りあったことは始めてでした。関係者のご努力に感謝いたします。(68歳男)

このような残酷な時代があり、想像しかできないくらいの悲しみや辛さがあったんだと、身にしみました。今日、私たちが平和に生きていけるのは、この体験があったからこそだし、二度とこのような悲劇をくり返さないぞ!という強い意志があるからだと思います。今後も戦争のきっかけをつくらず、いつでも平和に楽しく暮らしていきたいです。(女)

久しぶりにこのような資料館に来ましたが、焼けた天井の展示をはじめとした実物展示が強く印象に残りました。大学生協でも平和の活動をしているので参考にしていきたいです。(20歳男)

戦争の惨禍を知らずに集団的自衛権の議論や改憲論を語ることはできないと考え、今回改めて過去の戦争を見つめようと本館を訪問させていただきました。特に「戦争と若者」の企画展で思い知らされたのは、言論統制、思想、情報統制を厳しく行わないと戦争を遂行できない現実でした。命が利用され、使い捨てにされないよう、今こそこの戦争で意に添わず参加し、亡くなられた方の言葉を代弁していかなければならないと思いました。(45歳男)

実物を近くで見られる展示方法がすごくいいと思います。平和の願いをこめた文章を見られたり、パネルでその当時のことを想像しましたが、本当はもっとせい惨な状況であったと思います。こうした一人一人の平和への願いが集まってできたこの館をぜひ未来まで守っていただきたいと思います。(15歳女)

戦争のことは知らなければいけないことと思っているので、積極的に本を読んだり、テレビ番組を見たりしています。自分の子どもの年齢が学徒動員される年になり(当時であれば)、ますます心が痛くなりました。(40歳女)

小学校3年生の孫娘と来館。子どものペースに合わせゆっくり時間をかけて見させていただきました。「戦争っていやだねー」など小声で話しながら、何かをこれからも感じていってくれたらと思い、一緒に来れてよかったと思いました。(66歳女)

何回か話は聞いたことがありましたので、今日来てみようと思いました。個人的に興味をもちましたのが、「ピースあいち」企画展の戦争学徒の話。自分に近い年齢の方々が戦争に行ったという話は聞いたことがありますが、こうして詳しく学んでみますと、学徒たちがどのような気持ちで戦争に向かったかを痛感しました。(16歳男)

自分の知らないことがあり、再び戦争がおこなわれてもおかしくない時代になっている事実が怖くなりました。次の時代をになう私たち若者が自分で決断し、行動していくことの大切さを学びました。(15歳女)

解説文の量が多く読みごたえがあって時間がすぐすぎてしまいました。自分の知らない時代の生活が実物資料で見られ、身近に感じました。企画展は明るく、“希望”という字があるからかと思いました。(20歳)

戦没画学生の絵や手紙を見て心がよくわからなくなりました。自分と同じ歳や同じ年代の、その時代を生きた方がどんな想いをもっていたか、その想いを絵に写した方々は、本当はどんな気持であったのか。絵にはすべてが現れます。一人一人の想いで、心がからまってしまいました。(16歳女)

戦争で若く亡くなってしまった人がいたので、戦争がない今を大事に生きようと思った。ありがとうございました。((13歳女)

戦争は改めてこわいと感じた。ここは戦争のこわさやつらさが一目でわかるような遺品や写真などがあり、体験をしていなくても、戦争によって命をうばわれた人のつらい気持ちがわかって良かった。(11歳女)

企画展、常設展共に戦争のむごさ、平和の尊さを訴える素晴らしい内容でした。何より嬉しかったのは、多くの小学生が来館し、戦争について、平和について真剣に学んでいることでした。また、毎年「平和新聞」を冊子にしている金城中学校のみなさんの展示も素晴らしい取り組みだと思います。(48歳男)