資料ナンバー1548その他 所蔵品展の話 資料班
今回は、所蔵品展の話。
ピースあいちの冬の展示は、ここまでの5回は所蔵品展でした。
そのうち2回が寄贈品展。
今度の年末年始は新たな企画での所蔵品展はありません。
これまでの所蔵品展を振り返ってみます。

寄贈品展 2007-2008
2007-2008 寄贈品展
3期にわけて、寄贈を受けた資料を展示しました。
2008-2009 所蔵品展―文書資料を中心として

2008-2009所蔵展より上:雑誌類(左下2冊が思ひつき夫人) 中:写真週報 下:写真週報の連載漫画「決戦兄弟」(コピー)

家庭報告思ひつき夫人・家庭報告思ひつき夫人第二集
朝日新聞社 平井房人著
昭和13年8月・12月発行
3人のスタッフが手分けして文書資料全部に目を通して、これは、というものを選び出しました。週に2日事務室に集まって選定作業をしていたので、資料整理の通常の仕事がほとんど進まなかったのを覚えています。
ところで、資料ナンバー1548というのは、この時に展示した小冊子「家庭報国 思ひつき夫人」のナンバーです。
右の写真の、赤と緑の、頭のとんがった人のイラストが表紙の2冊が、それです。「海苔の保存法」「浴衣のしまい方」「家庭は代用毛布で」など、生活の知恵をまんが風の絵と文で紹介したものです。
(思ひつき夫人の詳しい画像はこちらから。所蔵品展のしおりの原稿も見られます。)
http://www.peace-aichi.com/20120923_omohitukimadam.pdf

2009-2010所蔵展より 上3画像:展示の様子 下:東海市での展示
2009-2010 所蔵品展―モノが語る戦時下のくらし
資料班以外のメンバーが中心になってプロジェクトチームができました。
とにかくあるもの全部出そう、という展示で、帽子も防空ずきんもポスターも陶器製品もずらりと並んでいます。
展示の企画はしなくても、資料をたくさん出すので資料班はやることがいっぱいあります。展示の資料を全部写真に撮って、それをもとに展示リストを作ります。そのあと、資料データベースに展示歴を入力します。
展示が終わった後に資料を元通りしまうのも仕事です。
この所蔵品展は、2010年4月に東海市でも展示されました。

2010-2011所蔵展より
2010-2011 所蔵品展―雑誌などに見る戦時の世相
新たなチームで、展示資料は雑誌が中心でした。
コーナーごとに、担当者それぞれの思いが表れた展示だったと思います。
パネルの背景も展示説明のキャプションもなぜかピンクで統一されていました。
この年から、資料リストをもとに「しおり」も作るようになりました。

第2回寄贈品展 いちばん下の画像が17歳で戦死した志願兵鈴木さんの資料
2011-2012 第2回寄贈品展
1回目の寄贈品展よりも後に寄贈をいただいた資料を展示しました。
寄贈者に出した案内状は100通以上になりました。
展示資料の点数も多く、机の上はいっぱいでした。
6月にピースあいちで行われた朗読会
「天野鎮雄が読む “愛知一中予科練総決起事件” 嵐の後に~ある少年と家族の記録~」
のモデルとなった志願兵鈴木忠煕さんとご家族の手紙や写真も展示されました。
詳しい画像はこちらからどうぞ。今回は「思ひつき夫人」と、前回・前々回の所蔵品展のしおりの原稿です。
http://www.peace-aichi.com/20120923_omohitukimadam.pdf
ピースあいちウェブサイトの、収蔵品の紹介のページからは、バックナンバーの関連画像が見られます。よかったらこちらもどうぞ。
http://www.peace-aichi.com/05_objects.html