今月の「ピースあいち」◆来館者アンケートより           
   



暑い、暑い今年の夏。うだるような暑さの中、連日多くのみなさんにご来館いただいています。夏休みということで、親子でのご来館が目立ちます。「親や祖父母からも戦争のことを聞いたこともなく、本やテレビなどで知る程度。子どもにどうやって話したらいいのか…」と親子で来館しスタッフに声をかける人、「学校の宿題で戦争体験や戦争のことを絵に、という課題が出たが、どうしていいのかわからない。相談にのってください」と高校生。「伝える」ということの大切さを改めて考える夏です。

■アンケートより

私は今まで核についてあまり気にしたことがありませんでした。ニュースなどで流れていても、国のことだし私には関係ないと思っていました。今回、夏休みの宿題のために来させていただいたのですが、驚きとショックの連続でした。そして、私の意識の低さを心から反省しました。3階の特別企画展、「高校生が描くヒロシマと丸木位里・俊の原爆の図」を見た時、当時この絵と同じ光景を目の当たりにした方々がいらっしゃるのを思うと恐ろしくて鳥肌が立ってしまいました。私は戦争を体験したことはないけれど、私が今日見た絵のような光景は二度と生み出してはいけないと思います。しかし、悲惨さを語りついでくださる戦争体験者の方々は、だんだんなくなっています。私たちの世代が体験者の方々お話を後世に残さなくてはいけないと思いました。(14歳女)

戦争を体験したことがない私は戦争の残酷さを想像することも難しかったのですが、語り手の中村さんのお話を聞いて、どれだけむごいことが起こったのかが分かり、絶対にくり返してはいけないと思いました。今後私たちが語り継いでいかなきゃいけないと思いました。(19歳女)

実際に戦争体験された父をお持ちの方からの貴重なお話でした。日本のみならず世界でも戦争の悲惨を知る人は多くいます。それにも関わらず、未だ戦争のない平和な世界は実現していません。なぜなのか?その疑問を追求しつつ、世界平和に貢献できる人材になりたいと思いました。(20歳男)

原爆を体験された方々の証言を基に、高校生たちが絵画で描き起こされた作品の数々に感銘を受けました。拝見する機会を頂き誠に有り難うございました。新館長のご就任、次世代への継承を成され、心から祝意申し上げます。(67歳男)

高校生が体験者から聞き取り書き残すことの重要さ、そして文章としてだけでなく、絵画として表現することで、生徒自身が想像をはるかに越える痛みを覚えつつも、そこから逃げずに立ち向かったその想いが強く伝わる展示でした。戦争に関する事実はどれだけ学んでも足りることはありません。初めての来館でお恥ずかしい限りですが、ピースあいちが存在する事の意味を2時間余りの鑑賞で痛感しました。(62歳男)

戦争は二度としちゃダメ!!これを伝えるのが現代人の仕事です。(14歳女)

戦争の恐ろしさ、人々のつらさや怖さをあらためて知った。これからは私たちが伝えていかなければならないと思う。(14歳女)

語り手の神谷さんのお話を聞いて、戦争の怖さを改めて感じました。今後戦争が二度とないよう、今に生きる私たちはもっと勉強していかないといけないと強く感じました。(34歳女)

平和があたりまえになっている日々。悲惨な戦争はもう二度としてはならない。世界平和を願うばかりです。「高校生が描くヒロシマ」の絵がすごくリアルで小学生の息子にも分かりやすく、「こわい」と感じ、考えさせるきっかけになると思います。(44歳女)

このような展示会は心が痛みます。二度と戦争のない世界を望みます。(68歳女)

戦争は反対です。全てここから出発しました。1945年8月15日、全天碧空。ラジオの前で正座をして聞かされた天皇の声、何を話されたかは当時9歳の私にはよく判りませんでしたが、周りの人たちがひとしきり大きな声で泣き、そして止むと嬉しそうな顔で青空を見上げていました。戦争が終わったんだと。(81歳男)

夏休み中には、忘れてはならない日があります。子供達の時間があるこの時期に、いろんな形で戦争の跡に触れさせたいなと思い連れてきました。この夏、広島を訪れる予定でいます。行く前の勉強にもなったと思います。(47歳女)

ぼくは戦争にきょうみがあるので、戦争のことをしらべにここへきました。広島原ばくとうかの話にきょうみをもちここにきてかざられた絵をみて、戦争とはたくさんの人のいのちをうしなってきてとてもざんこくなことだということが思いうかびました。これからは戦争もなく平和な世界がつづくといいと思いました。(9歳男)

市民を目標とした空襲を世界で最初に行ったのは日本だったというのはショックだったが、真実を正確に知れてよかった。(53歳男)

特別展、「高校生が描くヒロシマと丸木位里・俊の原爆の図」。原爆は想像を超えた悲惨さ酷い情況を生みだしたと思います。それだけに私たちは実感することが難しいと思います。被爆者の証言を高校生が聴き取って描きあげた絵は見事にその瞬間、捉えています。素晴しい作品に感動しました。(64歳男)

「はだしのゲン」を読んだばかりで、原爆の時の絵を目のあたりにして、とても悲惨な様子におどろき、改めて戦争をしない事を誓わねばと思った。(57歳女)

「高校生が描くヒロシマ」胸を打たれました。そして常設展、「戦争には被害・加害の両面があって、その両方とも、決して忘れてはならない」と強く思っています。今後も、被害・加害両方の展示を続けてください。(57歳男)

戦争体験の語りべの方がどのような内容で話されるのか興味をもって聞きに来ました。満鉄の関係者との事で、その当時の戦況に進んでいき、生活に影響していったことがとてもよく分かりました。ご本人が非常によく記憶されて話されたことにおどろきました。高校生の描くヒロシマの現状も興味が有り来ました。特に印象に残った絵は、男性が幼児を抱き、最後の水を与えみとったところでした。幼児の「おいしかった ありがとう」の言葉に感動しました。(62歳男)

実家(一宮市)の敷地内にも焼夷弾が落ちてきたと聞いていたので、時代背景などが分かり良かった。戦争の悲惨さを伝えることは重要であると感じた。(44歳男)

個人が土地および資金を提供し、行政を動かしたことに衝撃を受けた。2階展示の情報量が多く、すべて見切れなかった。(41歳男)

小規模ながら、名古屋の空襲について興味深く拝見させていただきました。名古屋の空襲の規模から、焼失範囲、死者数などの他、航空機が戦争の姿を変えたことなど。また、東山動物園のゾウと戦争の話(生き残った2頭のゾウの話)など興味深く見させてもらいました。また、太平洋戦争に至るまでのプロセス(15年戦争)や日本軍隊による中国の重慶空襲のニュースなども展示され、見入るものがありました。戦争は、仕方なく「防衛出動」ということもあるでしょうが、悲惨なものでありできる限りさけたいものです。(34歳男)